出版社内容情報
ウクライナ戦争、陰謀論、ポスト真実の時代、公共財の私物化、バワークラシー、ハラスメント……
非常識で、冷笑的な人々が増えたこの国で――
・権力者支配(パワークラシー)の国で上昇志向に駆られた人の振る舞い
・なぜ複雑な話は「複雑なまま」扱ったほうがよいのか
・人からの採点を待つ「被査定マインド」をやめる
・ものごとは原理よりも「程度の問題」で考える
・子どもたちを歓待し、承認し、祝福する大切さ……etc.
親切、品位、勇気……失われゆく徳目を明らかにし、
〈大人の頭数を増やす〉道しるべがここに
内容説明
なぜ複雑な話は「複雑なまま」扱ったほうがよいのか。権力者支配の国で上昇志向に駆られた人の振る舞い。人からの採点を待つ「被査定マインド」をやめる。ものごとは原理よりも「程度の問題」で考える。子どもたちを歓待し、承認し、祝福する大切さ…etc.親切、品位、勇気…失われゆく徳目を明らかにし、市民的成熟へといざなう本。
目次
1 ウクライナ危機後の世界(ウクライナ危機と「反抗」;日本は帝国の属領から脱却できるか? ほか)
2 沈みゆく社会(安倍元首相銃撃の報に接して;安倍暗殺事件とその背景 ほか)
3 成熟について(病と癒しの物語『鬼滅の刃』の構造分析;勇気について ほか)
4 ジェンダーをめぐる諸相(男たちよ;女性議員はなぜ少ないのか?;師弟関係とハラスメント;セックスワーク―「セックスというお仕事」と自己決定権)
5 語り継ぐべきこと(半藤一利『語り継ぐこの国のかたち』文庫版解説;「危機」について;「アジア人物史」月報;図書館の戦い;歓待ということ;品がよいとは悪いとは;鈴木邦男さんのこと;小田嶋さんの思い出)
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門はフランス文学・哲学、武道論、教育論など。第6回小林秀雄賞(『私家版・ユダヤ文化論』)、新書大賞2010(『日本辺境論』)、第3回伊丹十三賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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