資本論を読破する

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  • サイズ 46判/ページ数 712p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163917542
  • NDC分類 331.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

 誰もが生きていくには、何らかの「経済活動」に従事しなくてはならない。しかし、「経済とは何か」をひと言で説明するのは難しい。この「経済とは何か」という、誰にも関わる普遍的問題を徹底的に解明しようとしたのが、マルクスの『資本論』だ。
 『資本論』が無効であることはソ連崩壊が証明している、と広く信じられているが、そうではない。冷戦終結後、資本主義は、より強大になり、世界全体と我々の生活を飲み込むようになっている。つまり、『資本論』の重要性は、むしろますます高まっているのだ。
 『資本論』(第1巻は1867年刊行。1885年刊の第2巻、1894年刊の第3巻はエンゲルスがマルクスの遺稿を編集)は、よくそう信じられているように、「資本主義を否定する労働者階級のイデオロギー」を示したものではない。「資本主義を打倒する」という立場で書かれたものでもない。「労働者階級の主観や意識」を示したものでもない。要するに、主義、主張、イデオロギーとして読んではならない。
 私たちを取り巻く「資本主義経済」を客観的な分析の対象にしたのが『資本論』だ。「資本主義がどのように成り立っているのか」「資本主義がどのように私たちの生活や私たちの仕事を支配しているのか」の徹底的な解明を試みている。
 より具体的に言えば、『資本論』が分析するのは、「資本主義を構成する諸要因」、すなわち「商品」や「貨幣」や「資本」だ。そして、その間の連関関係(「商品」「貨幣」「資本」の相互関係)も解明していく。
 だが、『資本論』は難解だ。『聖書』と並んで「世界で最も著名な書物」の一つだが、読破できた人は少ない。とりわけ第一巻の冒頭部分が手ごわく、多くの人がスタート地点で挫折する。
 『資本論』を読破するには、適切な「ガイド」が必要だ。
 本書は、『資本論』研究の第一人者である鎌倉孝夫氏と、その鎌倉氏に学生時代に『資本論』読解の手ほどきを受けた佐藤優氏が講師となり、少人数の対面式で逐一「解説」と「質疑応答」を重ねながら『資本論』第1巻を18回にわたって精読する講義録だ。書籍化にあたっては、さらに読解を助ける詳細な注も付している。
 『資本論』が難解であるのは、マルクスによる概念(たとえば「商品」という概念)の整理が必ずしも十分でないことにも原因がある。この点、鎌倉氏は、論理整合性の観点から、『資本論』におけるマルクスの記述に問題があると考えれば、それを修正することに躊躇しない立場(いわゆる宇野派)だ。こうした視点によって初めて、『資本論』の中身がクリアに見えてくるのだ。
 40年を超える師弟の研鑽の成果が、あなたを『資本論』の完全読解へと導いてくれるだろう。

内容説明

世界でもっとも有名な書物のひとつだが、難解であることでも知られる『資本論』。40年を超える師弟の研鑽による『資本論』完全精読講義。

目次

第1講 第1巻全体の構成と特徴
第2講 使用価値でなく価値から説明する―第1篇第1章第1節
第3講 有用労働と価値形成労働は違う―第1篇第1章第2節
第4講 「簡単な価値形態」論―第1篇第1章第3節A
第5講 貨幣はどのように形成されてきたか―第1篇第1章第3節BCD
第6講 なぜ貨幣が金になったのか再論―第1篇第2章
第7講 貨幣はなぜ私たちを支配するのか―第1篇第1章第4節
第8講 貨幣のさまざまな機能(上)
第1篇第3章第1、2節
第9講 貨幣のさまざまな機能(下)
第1篇第3章第3節
第10講 資本はどのように生まれてくるのか―第2篇第4章第1~3節
第11講 資本による価値増殖の基礎―第2篇第4章第3節、第3篇第5章第1節
第12講 資本はどのように価値を増やすか―第3篇第5章第2節、第6、7章
第13講 剰余価値生産を拡大する方法―第3篇第8、9章
第14講 生産力を高めて価値を増やすには―第4篇第10~12章
第15講 機械が資本主義を確立させた―第4篇第13章
第16講 「労働力」の価値をあらためて問う―第5篇、第6篇
第17講 単純再生産を通した資本の再生産―第7篇第21~23章第1節
第18講 資本はどのようにして生まれたか―第7篇第23章第2~5節、第24、25章

著者等紹介

鎌倉孝夫[カマクラタカオ]
1934年東京生まれ。経済学博士。埼玉大学名誉教授、東日本国際大学名誉教授。埼玉大学文理学部を卒業後、東京大学大学院経済学研究科博士課程を修了。埼玉大学助手、講師、助教授、教授を歴任。2000‐2006年、東日本国際大学学長を務める。向坂逸郎、宇野弘蔵に師事。宇野経済学を継承、発展させている

佐藤優[サトウマサル]
1960年東京生まれ。作家、元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館や本省国際情報局分析第一課などに勤務。学生時代に鎌倉孝夫から『資本論』の教えを受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

90
資本論のわかりやすい解説書が鎌倉先生と佐藤優さんの共同作業によって出版されました。よくあるような解説のような感じではなく、講義のような話ことばなのでわかりやすく、ときどき佐藤さんの補助的な解説が入ります。ただこの分厚さでもまだ第一部のみなのでこれからさらに第二部や第三部を出してもらいたいと思います。私はこの分厚さに驚きながらも線を引いて読みましたが今まででは一番わかりやすい資本論の解説であったと思います。2023/10/22

Arnold

2
8ヶ月かけて読了したが、どれだけ頭に入っているかは疑問。なぜなら難しいから。本書1頁には資本論自体を読むには忍耐力が必要とあるが、この本も十分忍耐力が必要だ。佐藤氏が解説した本は多数あるが、実はこの本を読んだ方が、最終的には時間をかけずに『資本論』の全体像を捕らえることができると佐藤氏から聞いた。今年3月にちくま学芸文庫から『資本論 第一巻』(今村らの訳)がでたので、『資本論を読破する』を読破した今、今村らの読みやすい和訳の資本論を読もうと思う。もう一度やり直しだ。2024/06/01

zooey

0
多くのサラリーパーソン管理職は資本家の欲望を代行する機能を追う。それに抗うのは難しいというか無理だ。それくらい資本主義というのは強い。せめて企業利益の最大化という機能を追うことの功罪を自覚したい。2024/03/31

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