出版社内容情報
海上自衛隊特殊部隊の創設に関わり、各国の軍隊と交流のある伊藤祐靖氏と、ウクライナ・イラク・北朝鮮など世界の現場で活躍する戦場カメラマンの二人による初の対談本。「これからの日本、特に若い人たちはどうあるべきか」を国防という視点から考える。
内容説明
ロシアのウクライナ侵攻により緊迫する世界情勢。日本も台湾有事の可能性を含め、国防の意識の重要性が高まっている。自衛隊「特殊部隊」の創設者と報道カメラマン、世界の危険地帯を潜り抜けてきたふたりが「この国の未来」を考える。
目次
第1章 ウクライナ情勢徹底分析
第2章 自衛隊はいかにあるべきか
第3章 海外の国防事情
第4章 この国をどう守るか?
第5章 「生命と財産」より大切なもの
著者等紹介
伊藤祐靖[イトウスケヤス]
1964年生まれ。海上自衛隊の特殊部隊創設に携わる。2007年退官。その後、各国の軍隊、警察を指導。いまも多くの自衛官からの支持を得ている
宮嶋茂樹[ミヤジマシゲキ]
1961年生まれ。「不肖・宮嶋」で知られる報道カメラマン。第3回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞、第4回日藝賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たかひー
2
★★★★ 肌で現実を見てきた、感じてきたお二人による対談、面白くないわけがない。知識と経験に裏打ちされた現実認識は勉強になるし面白い。2023/11/01
ホリエンテス
2
伊藤氏の方が語るのかと思いきや宮嶋氏の方が武器などに詳しく語っていたのが印象的。まあ伊藤氏はあまり語ってはいけない部分もあるのだろうが。 ウクライナからイスラエル問題も発生して、アメリカは中国との三正面作戦は取れないだろうから、いよいよ台湾問題も切羽詰まった状態になってもおかしくないな。 まさに日本全体が腹をくくって対応出来るかどうか。 過去の歴史から世界から「日本人を追い込んではいけない」と見られているのであれば、それはそれで面白いなと思う。2023/10/25
たかしゃん
2
本当の戦場を見てきた宮嶋カメラマンと海自特別警備隊を育てた伊藤氏の対談。現場を知るプロフェッショナル同士の話は面白い。ロ中北鮮と囲まれた我が国は、ウクライナより厳しい状況。政治家、自衛隊、そして国民が現実を直視しないとまずい状況である事。一刻も早く法制を整備してほしい。 私は、日本は急に気が変わる恐ろしい国とうけとられ、韓国では、高倉健の映画みたいにやられると聞いたってところが、的確に日本人を表していると納得した。2023/10/01
ゴリポン先生
1
共に戦場・軍隊に近しい人の対談で、グイグイ引き込まれて一気に読みました。戦後、日本政府も日本人も戦時について真剣に考えないままここまで来てしまいました。上から言われたから、規則だからやるというのではなく、何故このようなことをやるのかを理解・納得してできる文化を育成していくことが重要だと思いました。2024/03/31