出版社内容情報
イスラーム研究の泰斗として知られる山内昌之東大名誉教授の新たなる挑戦。徳川幕府の通史がついに完結! 下巻は、黒船来航から大政奉還までの幕末を描く。嘉永六年(一八五三)、米国東インド艦隊司令官マシュー・ペリーが率いる四隻の黒船が浦賀沖に現れた。十二代家慶の最晩年である。以来、国内は海防と将軍継嗣問題で揉めに揉め続ける。騒動の中心にいたのは水戸家当主・徳川斉昭だった。声望ほどに実力が伴わない斉昭の言動に周囲は振り回され、その負の遺産が息子・慶喜の足を引っ張ることになる。関ヶ原から二百六十七年目にしてついに政権は徳川家の手を離れた。山内歴史学のもうひとつの到達点がここにある!
内容説明
嘉永六年(一八五三)、米国東インド艦隊司令官マシュー・ペリーが率いる四隻の黒船が浦賀沖に現れた。十二代家慶の最晩年である。以来、国内は海防と将軍継嗣問題で揉め続ける。騒動の中心にいたのは水戸徳川家当主・斉昭だった。声望ほどに実力が伴わない斉昭の言動に周囲は振り回され、その負の遺産が息子・慶喜の足を引っ張ることになる。関ヶ原から二百六十七年目にしてついに政権は徳川家の手を離れた。
目次
第9章 家慶(天保改革と内憂外官;水野忠邦、禁じることが好きな人;逆説の政治家、「ああ烈公、裂公、裂公は……」;ペリー来航と阿部正弘)
第10章 家定(将軍家定は「凡庸中ノ極三等」か;孝明天皇と日米修好通商条約;将軍家定と大老井伊直弼―条約調印・継嗣確定・君臣関系;江戸城のいちばん長い日―不時登城;日本金貨流出の構造と責任)
第11章 家茂(戊午の密勅;安政の大獄;桜田門外の変;公武合体論の象徴―家茂と和宮;久光率兵上京と尊攘激派―有馬新七と真木和泉の挑戦;寺田屋事件と薩摩マキャベリズム;将軍後見職と政事総裁職―一橋慶喜と松平春嶽の政権掌握;生麦事件の虚と実;将軍上洛から小笠原図書頭率兵上京へ;八月十八日政変と参預会議;禁門の変から長州戦争へ;第一次長州戦争をめぐる幕府と薩摩藩;将軍家茂、最後の西上;家茂の死―「徳川氏、今日にして滅亡す」)
第12章 慶喜(「将軍同様」とネジアゲの将軍;最後の将軍、最後の武家政権;「船中八策」から大政奉還へ)
著者等紹介
山内昌之[ヤマウチマサユキ]
1947年生まれ。歴史学者。東京大学名誉教授。武蔵野大学国際総合研究所客員教授。モロッコ王国ムハンマド五世大学特別客員教授。富士通フューチャースタディーズ・センター特別顧問。兆顧問。アサガミ顧問。2023年より横綱審議委員会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
まーくん
TK39
スプリント
鈴木貴博
-
- 和書
- ビギナーズ会計学