出版社内容情報
「なぜ、私の配下になった?」
生まれながらに山内を守ることを宿命づけられた皇子。葛藤と成長、彼らのその先には――
内容説明
「なぜ、私の配下になった?」生まれながらに山内を守ることを宿命づけられた皇子。葛藤と成長、彼らのその先には―
著者等紹介
阿部智里[アベチサト]
1991年群馬県生まれ。早稲田大学文化構想学部在学中の2012年、『烏に単は似合わない』で松本清張賞を史上最年少受賞。14年早稲田大学大学院文学研究科に進学、17年修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽんすけ
182
長束と路近と翠寛にスポットをあてた今作。路今は私の推し№2なので、彼の生い立ちから性格が形成されていく所とかきちんと書いてくれて嬉しかった。ただ清賢には本当に感謝した方がいい。多分一番路近を理解してくれてる強い味方だわ。長束は、うん。これからもがんばれw頼りがいのあるできる男の振りした赤ちゃんだった。そして翠寛。勁草院時代雪哉につらく当たってばかりいたので何コイツ?と思っていたがとんでもない苦労人ですごく真っ当な人。この人に育てられた紫苑の宮を中心にこれからブラック雪哉と対決していく陣営が確定。続き早よ2023/03/13
うめきち
95
路近、あまり好きではない。理解しがたい。雪哉はいい人なの?何なの?本作の終わり方はこれからのシリーズの重要なところなのではないか。楽園あたりからまた読み返したくなった。ダーク雪哉になったこともまた詳しくわかるのではないだろうか。次作にも期待!2022/11/04
こっこ
94
姫君の反撃劇を予想していたけど、それは次作以降のお預けで、今作は、雪哉視点の『追憶の烏』と同じ時間軸の長束視点+周囲の烏(ひと)たちの生い立ちだった。階級社会やひとの心などのどろどろしたものが延々と描かれていて、読んでいて心が抉られる感じだった…でも、今からもう1回読みます。2022/10/10
ままこ
91
衝撃だったシリーズ第二部の一巻目の空白期間が描かれている。長束が路近に対する不信感がつのり、奈月彦に相談しにいくが…。清賢が書いた翠寛宛の手紙は予想外だったけど、これまでの経緯を考えると納得。長束読まなくて良かった(笑)このシリーズはそれぞれ登場人物の背景もしっかり作り込まれ、物語に深みを加えていて面白い。いよいよ本格的に新章が動き出しそうなラスト。早く続きが読みたい!2022/12/20
ゆみねこ
87
あの衝撃的な前巻のラストと中々ストーリーが繋がらずモヤモヤしながらの読書。長束の配下・路近の理解し難い性格とお目付け役の翠寛や頸草院の教官・清賢。物語が動くのは終盤、さて6年の歳月は山内をどう変えるのか?次巻、早く読みたい!!2022/11/28