インディオの聖像

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インディオの聖像

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  • サイズ A5判/ページ数 168p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784163915470
  • NDC分類 192.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

立花隆氏は1986年から87年にかけて、写真家の佐々木芳郎氏とともに南米ブラジル・アルゼンチン・パラグアイのレドクシオン(伝道村)を訪ね歩いている。
そこには、かつてキリスト教イエズス会の宣教師たちが、グアラニ・インディオたちと作り上げたユートピア「神の王国」があった。
立花氏はその感動を月刊「文藝春秋」などに発表し、さらには佐々木氏の撮影した遺跡や聖像の写真をたくさん載せた本を作る予定であった。
だが、出版目前に立花氏の作業は止まる。
キリスト教世界と正面から向き合う内容だけに、さらに改稿の意図があったと思われる。その後の立花氏のエッセイなどにも、『インディオの聖像』は「死ぬまでに完成すべき本」として挙げられていることから、そのことは想像できる。しかし、立花氏の多忙により筆はなかなか進まず、2021年の急逝により、本稿は未完となってしまった。
 初校まで完成していた原稿は、立花氏のキリスト教観の一端が表れている貴重なものだ。そこで今回、ご遺族の了承を得て、佐々木氏の写真とともに出版することとした。
 32ページにおよぶカラーの口絵には、躍動感あふれ息吹を感じる写真が70点掲載。南米に突如現れ、そして消えていった「神の王国」の姿が再現されている。本文モノクロページにもふんだんに写真を載せているが、そこに写る立花氏の若々しさに、読者は思わず微笑むだろう。

内容説明

立花隆が見た南米「神の王国」。17世紀、南米ジャングルにイエズス会が建設した伝道村。現地のインディオたちはキリスト教化され、18世紀後半に滅亡するまでユートピアともいえる文明社会として発展した。彼らは芸術においてもヨーロッパのバロック様式に独自の感性を付加し、「中南米バロック」と呼ばれる美術様式を生み出していった。1986年から87年にかけて南米現地取材をした著者が、キリスト教と異文化の衝突の歴史を読み解く。当時の雑誌発表記事に加え、未発表原稿も収録。彫像・板絵カラー70点を掲載。

目次

1 神の王国イグアス紀行
2 インディオたちの聖像―ラテン・アメリカのキリスト教美術
3 インディオの聖像

著者等紹介

立花隆[タチバナタカシ]
1940年長崎県生まれ。64年東京大学文学部仏文科卒業後、文藝春秋新社入社。66年退社し、翌年東京大学文学部哲学科に学士入学。在学中から文筆活動を始める。74年『文藝春秋』に発表した「田中角栄研究―その金脈と人脈」は時の総理大臣を退陣に追い込み、社会に大きな衝撃を与えた。その後も旺盛な執筆活動を続け、「知の巨人」と呼ばれた。2021年4月30日、急性冠症候群のため死去。享年80

佐々木芳郎[ササキヨシロウ]
1959年大阪府生まれ。関西大学商学部中退。80年写真事務所フォトライブを設立。82年大阪・梅田コマ劇場「ラ・マンチャの男」の舞台撮影でマスコミ界デビュー。83年マガジンハウスの特約カメラマンとなる。週刊文春、週刊現代などさまざまな雑誌で活躍。2006年からは米朝事務所専属カメラマン。現在はアイドルからローマ教皇まで、あらゆるジャンルをテーマに人物撮影や取材、書籍及び雑誌の企画・編集・執筆を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫羊

20
30年以上前の立花隆氏の未完原稿が刊行された。まず巻頭の佐々木芳郎氏による彫像の写真に驚かされる。ヨーロッパのキリスト教美術とは一線を画す独特の美しさがある。重いテーマにもかかわらず立花隆氏の文章は淡々として軽やかだ。最近ヘルツォークの「アギーレ、神の怒り」を観たばかりなので、いくつかの場面が映像として浮かんできた。未完でも十分読み応えのある作品だった。2022/09/08

横浜中華街2024

17
立花隆氏が86年から87年にかけて写真家の佐々木芳郎氏とともに南米パラグアイのレドクシオン(伝道村)を訪問したルポタージュ(未完)を2022年出版したもの。スペインカソリックの宣教師による伝道村の歴史とその見事な遺跡について描かれているが、中途からスペイン人(ピサロとコステロ)による南米大陸の侵略とインディオの虐殺と奴隷化、金銀の収奪と搾取などの恐るべき事実をラス・カサスの著書と共に紹介しており、改めておぞましい歴史を確認することが出来る。立花氏の遺稿を出版してくれた佐々木氏に感謝。2023/07/03

DEE

12
30年以上前に著者がカメラマンと南米を周り、キリスト教と正面から向かい合った記録。しかしゲラの段階で作業は止まり、その後著者の急逝で未完となる。残った原稿を形にしたのがこの本。コロンブスが新大陸を発見し、その後スペイン人によってインディオは激しく迫害され、その間にイエズス会によりキリスト教は広められる。その流れがとても丁寧に書かれていて、自分のような歴史に疎い人間にも興味深く読める。立花隆は死ぬまでに完成すべき本と位置づけ、写真家は写真の質に拘り再度撮影しに行く。この本にかけた想いを窺い知れるエピソード。2022/06/26

takao

2
ふむ2022/08/11

Go Extreme

2
インディオの聖像 イエズス会の創始者たち 立花隆を魅了した聖像 父なる神と三大天使像 グアラニ・バロックで見る聖書物語 ①ローマ教皇のミサに選ばれた聖母子像 ②ヨーロッパではなきに等しいイエスを抱くヨセフ 世界遺産となったイエズス会伝導村の遺跡 サンチアゴに残る板絵 神の王国イグアス紀行 インディオたちの聖像 ラテン・アメリカのキリスト教美術 インディオの聖像 直接教わったこと: 時系列の年表 相関図・書き込み 取材の原点と原典 書き出しのプラン→書くことができる 文明社会がインディオの社会を侵略2022/07/06

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