出版社内容情報
スターアナウンサーに「不倫疑惑」が浮上。同僚たちにも、次々とスキャンダルが降りかかる。彼女たちに迫るテレビ局の「闇」とは?
内容説明
キー局の看板アナウンサーに、「不倫疑惑」が浮上した。同僚たちにも、次々とスキャンダルが降りかかる。彼女たちを「引きずり降ろそう」とするテレビ局の闇の勢力。ジェンダー問題に真摯に取り組むアナウンス部長らが立ち向かう。大手テレビ局でアナウンス部長を経て、数々のヒット番組を手掛けた映像プロデューサーが描く女たちの闘い!
著者等紹介
吉川圭三[ヨシカワケイゾウ]
1957年東京都生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、1982年に日本テレビ入社。『世界まる見え!テレビ特捜部』『恋のから騒ぎ』『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』『特命リサーチ200X』などを手掛けた。その後、アナウンス部長、制作局長代理などを経て、現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sayuri
64
物語の舞台は港区三田に本社を置くキー局の東京テレビ。看板アナウンサー・櫻井亜紀とアナウンス部長・半田博巳を中心にテレビ局の暗部が描かれる。敵と味方がハッキリしているので非常に分かりやすく読みやすい。亜紀の不倫疑惑、後輩アナウンサーの生放送中の失言、タトゥー問題、次々と起こるスキャンダルの裏側にある真相。それを知ると途轍もなく嫌な気持ちになる。セクハラ、パワハラ、承認欲求に支配欲。テレビ局内に蔓延る誰かを蹴落としてやりたいという悪意に震える。これがフィクションで良かった。真摯に働く彼女達にエールを送りたい。2022/06/19
fuku3
20
2022.11.13読了。東京キー局の東京テレビのアナウンサー部の内部抗争を描いたお仕事小説。一言で云えば酷い時代錯誤物語!今どきテレビの視聴率で25%を取った花形女子アナ!会社内部のマウントをとる女王!パワハラ役員!女子アナの恋愛、結婚、出産、子育てなどの諸問題!今に始まった事ではない!テレビが隆盛を極めていた10年20年前なら面白かったかも知れないが今となっては⁉︎全く新鮮味が無い!若者が家にテレビが無くても平気と云うこの時代にテレビはどうするのかの新しい提示も無く!あの時は良かった的なでは困るよ!2022/11/13
プレジデント
16
初読みの作家さん、吉川圭三さんの本です。この人は日本テレビ入社の実際のテレビマンだった人のようで、テレビ界の裏も表も知っている人なのでしょう。櫻井亜紀という有名アナウンサーとアナウンス部長の半田博己という人が主人公です。一方のワルは女帝と呼ばれる真北千沙という女性とその肩を持つ幹部たち。まるでTBSの日曜劇場に出てきそうな感じです。華やかな世界の裏側は、こういう足の引っ張り合いや陥れようとする行為などがあるのかもしれないです。最後には、正義は勝ったので、それなりに納得できました。2022/10/11
すずらん**
5
アナウンサーという仕事、華やかな世界の裏側で周りからバレないように恋愛をし、女性同士の嫉妬に苦労し、出産後も自分のポジションキープに必死!本当に全力。会社の裏の部分がかなり描かれていたがこれは実話に基づくフィクションなのか…作者が日テレのアナウンサ部長なだけに気になる。2023/01/21
ぱぴゅ~~ん
4
この本明らかに某テレビ局の経営陣のことをベースにしつつ、作者の所属した局でのエピソードなどを絡めて書かれています。実際はもっとドロドロしているのでしょうが、軽めにまとめられています。それなりに面白かったです。2022/07/20