孤剣の涯て

個数:
電子版価格
¥1,900
  • 電書あり

孤剣の涯て

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月23日 18時27分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163915364
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

徳川家康が天下を統一し、世の中からは急速に戦国の気風が消えていった。かつて戦場で名を馳せた宮本武蔵の剣も、時代遅れの遺物になり果てていた。弟子たちは武蔵を見捨て、道場の存続は危ぶまれている。父親の病いも手伝って、借金まみれの生活をするまでに落ちぶれていた。

武蔵が自分の剣も終わりと観念し、さる大名に形ばかりの免許皆伝の免状を出し、その見返りとして借金の肩代わりをしてもらう話がまとまりかけたが――

そのとき武蔵の元に「五霊鬼の呪い」の探索の依頼が舞い込む。この呪いをかけられた者は二年以内に死ぬと言われているが、大御所・徳川家康が「呪い」の標的になったというのだ。家康に呪いをかけた者(=呪詛者)を生け捕りにするのが武蔵の役割だという。

世を捨てると決めた武蔵は、最初依頼を固辞する。しかし、武蔵の唯一のそして最大の理解者である弟子・佐野久遠が呪詛者に殺されたかもしれないことがわかり、事態は一変。
呪詛者を探しだすことは、弟子の仇を討つことに繋がる。武蔵は自身の中に再び生への衝動が湧き上がるの感じ、呪詛者探索へと旅立つ。

内容説明

戦の時代がもうすぐ終わる。かつて戦場を駆けた武蔵は、自らの役割が終わったことを認めざるを得なかった。弟子たちは逐電し、道場の存続が危ぶまれるほど借金もかさんでいる。そのような境遇の中、さる大名に形ばかりの免許皆伝の免状を出し、その見返りとして借金の肩代わりをしてもらう話がまとまりかけたが―そのとき武蔵の元に「五霊鬼の呪い」の探索の依頼が舞い込む。この呪いをかけられた者は二年以内に死ぬと言われているが、大御所・徳川家康が「呪い」の標的になったというのだ。家康に呪いをかけた者(=呪詛者)を生け捕りにするのが武蔵の役割だという。世を捨てると決めていた武蔵は、依頼を固辞する。しかし、武蔵の唯一のそして最大の理解者である弟子・佐野久遠が呪詛者に殺されたかもしれないとわかり、事態は一変。呪詛者を探しだすことは、弟子の仇を討つことに繋がる。武蔵は自身の中に再び生への衝動が湧き上がるのを感じ、呪詛者探索へと旅立つ。

著者等紹介

木下昌輝[キノシタマサキ]
1974年奈良県生まれ。近畿大学理工学部建築学科卒。2012年「宇喜多の捨て嫁」で第九二回オール讀物新人賞を受賞。14年『宇喜多の捨て嫁』を刊行。同作は15年に第一五二回直木賞候補作となり、第四回歴史時代作家クラブ賞新人賞、第九回舟橋聖一文学賞、第二回高校生直木賞、第三三回咲くやこの花賞を受賞した。19年『天下一の軽口男』で第七回大阪ほんま本大賞、『絵金、闇を塗る』で第七回野村胡堂文学賞、20年『まむし三代記』で第九回日本歴史時代作家協会賞作品賞、第二六回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

198
木下 昌輝は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。宮本武蔵が主人公で、大坂の陣の時代の伝奇浪漫、著者の最高傑作という帯の触れ込みもあり、期待して読んだのですが・・・ いずれにしても本作で直木賞受賞はないと思います。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639153642022/05/27

みっちゃん

151
生首を呪いの道具にするというおどろおどしい始まり。これはてっきりホラーでしょ、と思えばこれって家康に呪いをかけた犯人は誰だ⁉️っていうミステリーなんだね。その探偵役は何と、剣豪宮本武蔵。次々と現れる「容疑者」が大物揃い、明らかになるラスボスは全くの想定外で驚いた!ただ本作品はあの宇喜多シリーズの後日談であり、前作出てきた「傾奇」のその後でもあったり盛り沢山すぎて、同じく大阪夏の陣を扱った『幸村を討て』には個人的な感想ではあるけど及ばないかな、と。ただ家康のとことん冷酷な処は今村先生と評価が同じで興味深い。2022/08/04

修一郎

112
前作の「敵の名は宮本武蔵」の武蔵像が史実ベースだったのと比べてこっちは妖刀村正と五霊鬼の呪いを描いた奇想天バージョン。傾奇を愛した水野勝成を始めお葉と坂崎直盛など人間関係を知って面白かった。千姫救出作戦への新解釈も。首実検は煩雑な作法があるけど遵守すれば殺生の罪業から逃れられると自己暗示がかけられるのだ。これだけてんこ盛りエピソードなのに生き方を変えられない時代遅れ者として描かれる宮本武蔵が魅力薄。これなら豊臣の呪いの物語でなくて,千姫を思う坂崎直盛をメインにしたら魅力的なストーリーになったのに。2022/06/23

のぶ

109
先に読んだ、今村翔吾さんの「幸村を討て」と時代的状況が、驚くほど似ていたので驚いた。どちらも時代は大坂の陣。今村さんの方は真田幸村が主役だったのに対し、本作の主人公は宮本武蔵。もちろん視点は異なっているが、二つの大坂の陣を比べる事ができて楽しめた。こちらの宮本武蔵は、家康憎し陣営と家康陣営の狭間で、ある依頼を受けて真相を暴く任務につくミステリーの要素が含まれていて面白かった。また自分の思っていた武蔵像とかなり違って、何か情けない男に描かれていて、新たな一面を知る事ができた。徳川、豊臣の描写も良かった。2022/05/13

まちゃ

97
戦国最後の戦い・大坂の陣を前に、大御所・家康にかけられた「五霊鬼の呪い」の謎を探索する宮本武蔵の物語。弟子の死に固執する武蔵に魅力を感じることができませんでした。伝奇小説としては中途半端な印象。「著者最高傑作」は煽りすぎのような気がします。2022/06/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19632926
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。