出版社内容情報
徳本 栄一郎[トクモト エイイチロウ]
著・文・その他
内容説明
戦前は共産党中央委員長。逮捕、転向を経て、戦後は右翼の黒幕に。アラブの石油利権で暗躍した国際的フィクサーは、財界人、保守政治家、ヤクザ、学生運動家、王侯貴族のすべてを受け入れた。「法螺は吹くが嘘はつかない」などと嘯く、騒々しいが憎めない男の痛快極まりない生涯!
目次
第1章 電源防衛隊―終戦直後
第2章 武装共産党―戦前
第3章 禅寺修行と昭和天皇―戦時中から終戦
第4章 全学連と暴力団―六〇年安保と狙撃事件
第5章 国際的フィクサー―高度成長と石油利権
第6章 環境活動家―オイルショックと人類の未来
第7章 最後の日々―冷戦を超えて
著者等紹介
徳本栄一郎[トクモトエイイチロウ]
1963年佐賀県生まれ。英国ロイター通信特派員を経て、ジャーナリストとして活躍。国際政治・経済を主なテーマに、取材活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fwhd8325
59
田中清玄という名前は、黒幕、フィクサーとして知っていましたが、決して良い印象ではありませんでした。この著書を読んでいい人に変化したわけでもありません。こういう方が活躍できた時代があったと言うことは、現在に置き換えることもできません。ただ、イデオロギーという呪縛ではなく国を想うことで行動してきたことは美しいと思います。財界が味方した理由が岸を退陣に追いやったことと書かれていますが、おそらく、日本が正しいことの判断がはっきりしていた時代だったのだと思います。2022/10/25
ばんだねいっぺい
32
ずいぶんとドラマチックな軌跡、多彩なる交遊だ。右でも左でもなくを体現することは口で言うほど簡単ではないと思ったが、それを現にやられていたのではないか。債鬼には勝てなかったにはユーモアを感じた。2022/09/26
onepei
2
「自伝」によるところは多い。2022/09/23
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