内容説明
早成の天才剣士薬王寺無名丸。ふた振りの名刀を友に、残酷にして華麗、過酷にして癒しに充ちた復讐の旅がはじまる。
著者等紹介
丸山健二[マルヤマケンジ]
昭和18(1943)年、長野県生まれ。昭和41(1966)年、「夏の流れ」で文學界新人賞、芥川賞を受賞。昭和43(1968)年以来、長野県大町市に居を構え、創作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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黒田錦之介
1
先ずその構成に驚く。抒情散文詩の連続のような長編小説。読点で行替えし、印象を歌い上げるような感覚。描かれるのはまるでRPGのような壮大な物語。壮絶な出自を持つ無名丸の叛逆の強烈な生き様。構成上のリズムに乗ると、めくるめく物語が、人としての生き方をぐいぐいと問いかけてくる。原始的、根源的、原理的ですらある。ここから下巻に向かう。剣士から絵師へ、どうなっていくのか。物語の果てを見届けねば。2009/10/20
takehiro
0
無名丸の今後の成長に期待。2013/09/14
メルセ・ひすい
0
10. 11 ‘41芥川賞 ・こんなに字がでかくていいの??? 90歳の老人用図書 早成の天才剣士「薬王寺無名丸」。ふた振りの名刀を友に、残酷にして華麗、過酷にして癒しに充ちた復讐の旅がはじまる-。戦火のなか生まれおちた「無名丸」の生涯を描き、生と死、人生とはなにかを問う。2008/06/01