出版社内容情報
就職、子育てから近しい人の死まで…。人生の岐路に効く名回答を厳選した週刊文春「悩むが花」傑作選。佐藤愛子氏とのお悩み対談も。
内容説明
就職、結婚からギャンブル、性の悩みまで、人生を刺激する「悩むが花」の名回答１０４。週刊文春“辛口”人生相談、初のジャンル別傑作選。
目次
就職 世の中は決して平等にも公正にもできていない
仕事 不安がない仕事なんて、本当の仕事じゃないんだよ
出世 会社の逆転打を放つのは、“運の強い奴”と“シツコイ奴”
若者 悔み、妬みを抱かない人生は薄っぺら
結婚 損得ではない。「生きる」ってことが、そこにある
家族 他人以上に意志が通い合わない人がいて当たり前
親 親バカ、子バカと言われても“バカ”でイイじゃないか
女と男 ハンカチーフをプレゼントしなさい
夫婦 “夫婦円満”とは、表面上が円満ってことだから
危機 やましいことがない男が本当にこの世の中にいると？〔ほか〕
著者等紹介
伊集院静［イジュウインシズカ］
１９５０年、山口県防府市生まれ。７２年、立教大学文学部日本文学科卒業。９１年『乳房』で第１２回吉川英治文学新人賞、９２年『受け月』で第１０７回直木三十五賞、９４年『機関車先生』で第７回柴田錬三郎賞、２００２年『ごろごろ』で第３６回吉川英治文学賞、１４年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で第１８回司馬遼太郎賞受賞。１６年、紫綬褒章受章。２１年、第３回野間出版文化賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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starbro
174
伊集院 静は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。週刊文春連載の人生相談「悩むが花」の書籍化、意外とまともに答えています。 巻末の伊集院 静＆佐藤 愛子の特別対談がオススメです。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639152722022/06/24
まちゃ
60
週刊文春連載の人生相談「悩むが花」のＱ＆Ａをジャンル別にまとめた一冊。人生の先達である伊集院静氏の回答にニンマリしたり、首を捻ったり。自分の考えや価値観の参考に。2022/06/11
katoyann
23
週刊文春連載コラム「悩むが花」をまとめた最新刊。社会を生きるための強かさや勇気や人に対する優しさなど、人生のエッセンスが詰まっている。相談者も世代交代をして、恋愛の悩みも生活の悩みも変わりつつあるが、作者の本質は変わらない。恋愛未経験の中高年の片思いについても決して馬鹿にする事なく、告白しろ、といい（一貫性があって面白い）、女性に恋する女性を応援している。喧嘩もなるべくその場から離れるように指南する。自分の意見と他人の立場への配慮が絶妙だ。ずっと続けて欲しい。2022/08/02
スリカータ
18
伊集院静さんが病を克服されてからの人生相談も収録してあり、嬉しい。相談者をピックアップした方の意図があるかどうか分からないが、高齢者にしては幼稚な相談内容が多く見受けられた。伊集院さんも辟易としてバッサリ斬っている。年齢を重ねて円熟の域に達する人間なんて、案外少ないのかもしれない。2022/12/14
ウクレレで歌う
11
深刻な相談から、笑ってしまうくらいくだらない質問にまで、気持ちいいくらいスッパスッパと回答されていた。何度も出てきた「甘え」という言葉にぎくりとする。悩むのはいいけど嘆くな、甘えるな、と背中を叩かれたような気がして、読後は少し元気になれた。2025/01/24
