太平洋の試練 レイテから終戦まで〈下〉

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太平洋の試練 レイテから終戦まで〈下〉

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  • サイズ 46判/ページ数 621p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163915227
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

かつてない太平洋戦史トリロジー、いよいよフィナーレへ。
緻密に積み重ねられていく無数の人々のエピソードが、私たちの知る戦史にまったく異なる奥行きを与え、ドラマは終戦へとなだれこんでゆく。

連戦連勝の虚報の裏で、特攻隊の悲劇がはじまり、日本国民の士気は失われてゆく。一方、銃後のアメリカは未曾有の戦時景気に湧き、大量の飛行機が生産されていた。

日本を降伏に追い込むには、これらの飛行機で本土を直接空襲し、戦意をさらに削り取ることだ。だがそれには本土までの飛行を可能にする飛行場が必要だ。かくして、硫黄島の地獄の攻防戦がはじまった。

その少し前、マッカーサーがメディアアピールのために早々に奪回を宣言したマニラでは、残存日本軍が狂気の殺戮を繰り広げていた。
本土空襲は可能になったもののいまひとつ成果があがらないなか、この残虐行為がルメイの夜間無差別爆撃への転換を正当化し、東京大空襲が実行された。

そしてついに沖縄上陸作戦がはじまり、日本海軍は名誉のためだけに最後の艦隊を出撃させる。援護する航空兵力も皆無、なすすべなく海の藻屑と消える巨艦大和。敗北が不可避なことは日本軍高官の誰もがわかっていたにもかかわらず、曖昧な権力構造が合理的な決断を妨げていた。

果たして日本をどう降伏させればいいのか。実はトラブルの連続で薄氷を踏むように投下された長崎の原爆、そして野望をむき出しにするソ連とのポツダム会談。軍事的には事実上勝敗は決していたが、アメリカ内部では終戦に向けていよいよ様々な思惑が渦巻いていた。

両国の指導部、軍高官のみならず、あまたの無名の兵士たちや一般市民たちの思いを丹念に描いて、物語は終幕へ。

なぜ、負けたのか。
日米双方が体験した、太平洋の試練とは何だったのか。
アメリカ人著者だからこそ渉猟できた膨大な米国側資料から、私たちにまったく新しい視点を提示し、大いなる問いを投げかける巨弾戦史が、沖縄返還50周年の年に完結する――。

内容説明

「戦争は終わった」「そうとも、われわれが日本に原子爆弾を二発落としたらな」「將來必ずや此の報復を完うせん事を望む」大増産される飛行機で日本本土を直接叩く。その飛行基地として米軍は激烈な攻防戦の末、硫黄島を奪取した。東京大空襲、沖縄上陸作戦。そしてついに原子爆弾が完成する。軍事的にはすでに勝敗は決した。あとは、いかに日本を降伏させるか。無数の人々の運命を飲み込んだ「太平洋の試練」とは何だったのか―。日米双方から見た史上最大の海の戦い、ついに終幕。

目次

第9章 銃後のアメリカ
第10章 マニラ奪回の悲劇
第11章 硫黄島攻略の代償
第12章 東京大空襲の必然
第13章 大和の撃沈、FDRの死
第14章 惨禍の沖縄戦
第15章 近づく終わり
第16章 戦局必ずしも好転せず
終章 太平洋の試練

著者等紹介

トール,イアン[トール,イアン] [Toll,Ian W.]
ニューヨーク在住の海軍史家。2006年『Six Frigates』(『6隻のフリゲート艦アメリカ海軍の誕生』/未訳)でデビュー。サミュエル・エリオット・モリソン賞、ウィリアム・E・コルビー賞を受賞する

村上和久[ムラカミカズヒサ]
1962年、札幌生まれ。早稲田大学文学部卒。海外ミステリの編集者を経て翻訳家に。豊富な知識、緻密な調査で軍事もの、歴史ものの翻訳を得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

60
下巻はルソン島奪還戦から戦後のアメリカ兵帰還まで。ともかく空襲と原爆の話が生々しい。また硫黄島、沖縄の戦闘も詳細に記されているが、特に沖縄戦の沖縄住民の運命については、もう少し書かれていてもいいかなとも思った(これは他書がたくさんあるのでそちらで補えるが)。8/9の長崎原爆投下がかなりドタバタだったこと(自分の父は小倉で命拾いし、母の従妹は浦上で蒸発した)を知り、運命の恐ろしさを感じた。兵士や民間(十五を含む)の人々の多様な感じ方をエピソードとして取り上げて歴史を構成する著者の手法が存分に発揮されている。2022/05/03

古本虫がさまよう

3
読みごたえのある歴史ノンフィクションであることは間違いないのだが……。下巻で日本軍がフィリッピンで狼藉虐殺を働いたとのシーンが出てくるあたりはいかがなものかとも? 赤ちゃんを放り投げて刺し殺す日本兵士の残虐なエピソードはマニラ以外にもよく出てくるが、日本人がそういう殺し方をするものか? そのあたりは、日本人専門家の究明を待ちたい。英語の教科書にもそんなシーンが登場して物議をかもした記憶がある。 イアン・トールともあろう者が、ちょっとステレオタイプに陥っていないかと少し心配になった。 2022/03/31

げんさん

1
本シリーズの最終巻。硫黄島、沖縄攻防戦、本土空襲、原爆投下などを日本の資料も多用して詳述。筆者の勇み足も各所にあるが、訳者が適切に注でフォローしている。長崎への原爆投下が、トラブル続きで、成功が綱渡りであったことなど、初めて知った内容も多かった。終始、日米バランス良い記述で、大変な苦行になるが、本シリーズをいつか最初から読んでみたいと感じた。2022/09/22

Go Extreme

1
銃後のアメリカ: じり貧の日本・大量の飛行機生産の米国 マニラ奪回の悲劇: マニラ奪回宣言→狂乱の悲劇 硫黄島攻略の代償: 米軍の圧倒的火力・栗林中将の防衛戦術 東京大空襲の必然: ルメイ着任→夜間焼夷弾攻撃への大転換 大和の撃沈、FDRの死: 沖縄への上陸作戦 惨禍の沖縄戦: 10万人近い民間人犠牲 近づく終わり: 一億総玉砕 曖昧な権力構造→合理的決断を妨げる 戦局必ずしも好転せず: 原爆投下 宇垣提督 太平洋の試練: 日本の破壊的な失敗は最初から運命づけられていた2022/05/19

takao

0
ふむ2022/04/13

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