太平洋の試練 レイテから終戦まで〈上〉

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太平洋の試練 レイテから終戦まで〈上〉

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  • サイズ 46判/ページ数 608p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163915210
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

史上最大の海の戦いは悲劇のクライマックスへ。
前人未踏の太平洋戦史トリロジー、遂に完結――。

第一部『真珠湾からミッドウェイまで』、第二部『ガダルカナルからサイパン陥落まで』に続き、5年の執筆期間と、前作・前々作の1.5倍の紙幅を費やして描き切られた、太平洋戦争最後の1年間。あまりに巨大かつ濃密なドラマが、かつてなかった戦史の掉尾を飾る。

太平洋戦争はその最終盤においては、初期よりもはるかに大規模に、そしてはるかに政治的になっていた。真珠湾、ミッドウェイ、ガダルカナルといったそれぞれの海戦戦記だけでは決してわからない、終戦に向かう巨大なうねりを可視化するには、本書が描き出す無数の人々の群像劇が必要不可欠だった。

それを象徴するエピソードが、本書上巻冒頭で描かれる、1944年7月のホノルル戦略会議である。ローズヴェルト大統領がハワイを訪れ、太平洋戦域指揮官たちと日本との戦いの最終戦略を計画したこの会議は、これまでの歴史書や伝記ではなおざりにされてきた。
しかし著者は新資料に基づいてこの会議の内実を余すところなく描写する。フィリピン解放を主張する陸軍・マッカーサー、台湾攻撃を支持する海軍・キング。そして前例のない4期目をめざす大統領選出馬を表明したばかりのローズヴェルト。

海軍と陸軍の縄張り争い、国内政治の綱引き、アジアの新勢力図をにらんだ国際政治――日本をどうやって降伏させるかは、単なる軍事的な問題を超えて、微妙な思惑が交錯する政治イシューになっていた。

果たして米軍が台湾に侵攻していたらアジア史がどうなったかは、誰にもわからない。ともあれ、多くの人々の運命を飲み込む決断は下された。そして動き出した奔流のなかで、ニミッツ提督はミンダナオ島を迂回してレイテを攻撃するという劇的な大転換を決意。それに対し、超戦艦武蔵と大和を擁する栗田提督は、レイテ侵攻に全力で対抗する動きを見せる。
太平洋戦争最後の艦隊決戦の幕が上がろうとしていた――。

内容説明

「全軍突撃セヨ」「小官の状況は危機的」「機動部隊はどこにいる、くりかえす、どこにいる?」もはや一戦場にとどまらない政治的イシューとなった太平洋の戦い。米国のホノルル首脳会議は台湾でなくフィリピン侵攻の流れをつくった。レイテ攻撃を決断したニミッツ提督に対し、栗田艦隊は全力で対抗する動きを見せる。だが、それを待ち受けて撃破するはずのハルゼー主力艦隊は囮につられ、主戦場を離れた。奇跡的に訪れた勝機。ついに超戦艦大和の巨砲が火を噴くが―。米国海軍史家が新資料で描き切る、決定的戦史。

目次

序章 政治の季節
第1章 台湾かルソンか
第2章 レイテ攻撃への道
第3章 地獄のペリリュー攻防戦
第4章 大和魂という「戦略」
第5章 レイテの戦いの幕開け
第6章 ハルゼーの誤算、栗田の失策
第7章 海と空から本土に迫る
第8章 死闘のレイテ島

著者等紹介

トール,イアン[トール,イアン] [Toll,Ian W.]
ニューヨーク在住の海軍史家。2006年『Six Frigates』(『6隻のフリゲート艦アメリカ海軍の誕生』/未訳)でデビュー。サミュエル・エリオット・モリソン賞、ウィリアム・E・コルビー賞を受賞する

村上和久[ムラカミカズヒサ]
1962年、札幌生まれ。早稲田大学文学部卒。海外ミステリの編集者を経て翻訳家に。豊富な知識、緻密な調査で軍事もの、歴史ものの翻訳を得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

56
三部作完結編。もはや戦況はほぼ一方的で、多くの人が死んでいることを思うとやるせない。本巻のテーマはマッカーサーとそれに絡む政治状況、ベリリューの死闘、そしてレイテ戦。特にレイテに関しては陸戦およびハルゼー艦隊を襲った台風など、他書では重きの置かれない部分にページが割かれている。大統領と将軍・提督の駆け引きなども丁寧に記述。そして特攻に関する評価が日本のそれとは異なっているのが印象的。かなり手強い攻撃と認識している。しかしその現場の生々しさは想像するに目を覆いたくなる描写も。下巻はもっときついんだろうな。2022/04/20

げんさん

1
比較的、太平洋の戦史には知識があると思ったが、FDRや連合軍の指揮官人事については、初めて知った内容が多かった。この頃になると、戦況は一方的で、日本人には辛い記述ばかりだが、米軍は飛行機生産が余剰になり、新鋭機を受け入れるため、現地で旧式機を廃棄していた、との話や、復員者であふれる状況を回避するため、経済的には日本降伏はドイツ降伏の半年後程度後が望ましい、と試算していたとの記述には、国力の絶望的な差を改めて認識させられた。2022/09/01

Go Extreme

1
政治の季節: 報道嫌いな海軍、巧みな宣伝で英雄視される 台湾かルソンか: マッカーサーvsキング レイテ攻撃への道: 劇的な大転換を承認 地獄のペリリュー攻防戦: 日本海軍の航空戦力に大打撃 大和魂という「戦略」: 神風特攻隊の悲劇 レイテの戦いの幕開け: 栗田艦隊・ハルゼー ハルゼーの誤算、栗田の失策: 栗田艦隊の奇襲的な勝機 海と空から本土に迫る: 超空要塞Bー29 死闘のレイテ島: 日本軍、分断・圧倒される2022/05/19

takao

0
ふむ2022/04/13

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