出版社内容情報
フィクションのお金が社会を動かすことを予見した『ファウスト』から、アンチ自己責任小説『阿部一族』まで、識者たちが読み解く!
内容説明
一生使える本物の知!第一級の識者46人による本邦最高の名著解説!
目次
1 生きるということ(ドストエフスキー『罪と罰』沼野充義;ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』沼野充義 ほか)
2 他者との遭遇(夏目漱石『坊っちゃん』奥泉光;夏目漱石『吾輩は猫である』奥泉光 ほか)
3 神話的世界へ(ホメロス『イリアス』藤村シシン;ホメロス『オデュッセイア』藤村シシン ほか)
4 社会を考える(サルトル『嘔吐』中条省平;カミュ『異邦人』中条省平 ほか)
著者等紹介
石井千湖[イシイチコ]
1973年佐賀県生まれ。書評家、ライター。早稲田大学卒業後、書店員を経て、現在は書評とインタビューを中心に活動し、多くの雑誌や新聞に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ta_chanko
15
いつか読みたい名著の魅力を教えてくれる「最強ブックガイド」。名著に挑戦する前に、賢人たちの推すツボをおさえておくと、より深い解釈が可能になる。手元に置いておきたい1冊。2021/10/13
マジョラム
13
この本の中で、私が読んでいたのは、金閣寺だけだった。難しそうな本が多いなというのが、第一印象だ。外国の文学も結構選ばれていて、カラマーゾフの兄弟とか、難しそうだけど、これから読んでみたいなと思った。2024/09/30
ほじゅどー
13
★★★★★週刊文集に2019-2021年に連載されていた『名著のツボ』から名著100冊を再録したもの。角田光代、國分功一郎、中沢新一、平野啓一郎など識者46人による名著の解説がすばらしい。2024/07/18
takakomama
11
「週刊文春」の連載がもとになった、文学や人文書などの古典的名著100冊のブックガイド。私にとっては難解で、長大で、読み応えがありすぎて、手に取るのを躊躇してしまうような本ばかり。賢人たちの解説がわかりやすいので、「私にも理解できるかもしれない、名著にチャレンジしてみようかな」と思いました。2021/12/25
ganesha
9
「今読む意味がある」文学や人文書100冊に、作家や文学研究者などの賢人たちが読み解くアドバイスを加えて紹介したブックガイド。週刊文春の連載をまとめたもの。角田光代による源氏物語、平野啓一郎による舞姫が印象的だった。2022/01/04
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- 和書
- ピンクパンサー 文春文庫