出版社内容情報
少年心をくすぐり続ける、シーナSF待望の最新作!
大きな環境破壊が起こり、あらゆる生物が樹海に生息するようになった、近未来のとある惑星。空飛ぶことを夢見る少年スオウは、思いがけず巨大生物に捕まり、部族の住処の外に連れ出されてしまう。どうにか逃げ出したスオウの目の前に、「アインシュタイン」と名乗る謎の男が、航空機に乗って現れる--。
内容説明
あらゆる生物が樹海でしか生きられなくなった、とある未来の終末惑星。巨大生物にさらわれた少年スオウの目の前に、航空機に乗った謎の男が現れて―?あなたのココロの12歳が騒ぎ出す!?シーナSF最新作。
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年、東京生まれ。作家。吉川英治文学新人賞を受賞した『犬の系譜』(講談社文庫)、日本SF大賞を受賞した『アド・バード』など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
186
椎名 誠は、永年に渡って読み続けている作家です。久々の本格SFファンタジーなのに、何故アインシュタインという感じです。アバターの世界観何かに近いかも知れません。 https://www.shiina-tabi-bungakukan.com/bungakukan/archives/144142021/04/11
ひさか
24
文學界2016年7月号〜2020年6月号に不定期連載したものに加筆して、2021年2月文藝春秋から刊行。階層樹海の中で生まれ12歳になったスオウが上の方の世界を目指すという展開で始まる椎名ワールド。あれやこれやと面白いモノやヒトが登場して、スオウと駆け巡る世界が、楽しかったです。ラストで人工生命体の秘密が明かされますが、唐突で、あっけにとられてしまいました。2021/08/23
detu
18
初読み作家。図書館新刊棚より。SF?ファンタジー?支離滅裂、四次元パラレル。直近読みの不思議の国のアリスさながら。地球の終末期なのか?椎名さんてSF作家だったのか。解りにくいけど嫌いではない。他の作品も読んでみたい。2021/03/21
toshi
9
椎名誠と言うより、筒井康隆に村上春樹をちょっと足した感じのファンタジー。 最後まで状況が良く分からない。2021/03/15
りょうけん
8
<寂> その昔日本SF大賞を獲った『アド・バード』に少し雰囲気似てる様子のシーナ的面白SF作品。最近のシーナSFに共通しているらしい”意味の分からなさ”というのがそこら中に漂っている。 シー ナマコ ト永遠のテーマであるニンゲンが自力で空を飛ぶと云う事や虫とネバネバについての諸事情や科学の発展と地球の自然破壊などの事がいかにもシーナ兄ぃらしい手法で書かれている。読んでいると気分はゆっくりと落ち着いてゆくのだ。 2021/03/08