哲学と人類―ソクラテスからカント、21世紀の思想家まで

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哲学と人類―ソクラテスからカント、21世紀の思想家まで

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784163913254
  • NDC分類 209.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

強いAI、遺伝子工学、デジタル監視社会、ビッグデータ、ポストヒューマン、仮想通貨、IoT、ポスト資本主義……人類はどこへ向かうのか? 石器に印刷術、デジタル経済圏まで「技術の哲学」で読み解く人類全史。

サピエンスの誕生から文字、宗教の誕生、
書籍の発明からマスメディアの登場、
そしてデジタル技術、バイオテクノロジー革命まで。

アリストテレス、カント、ヘーゲル、フロイト、マルクス、ニーチェ、キットラー、ドゥルーズ、ハラリ……
世界の哲学者はこれまで人間と技術(テクノロジー)について何を考え、哲学を展開してきたのか。

古代から人新世まで、
「技術の哲学」が解き明かすホモ・サピエンスの終焉。

〈本書のおもな内容〉
第一部 なぜ21世紀の哲学者は「テクノロジー」について考えるのか――終焉へ向かうホモ・サピエンスとメディア
第1章 「21世紀の資本主義」の哲学――メディアの終わりと世界の行方
第2章 「人類史」を世界の哲学者たちが問う理由――ホモ・サピエンスはなぜ終わるのか?

第二部 人類史の起源と「メディア」の誕生――「出アフリカ」とホモ・サピエンス
第3章 私たちはどこから来たのか――「ホモ・サピエンス」のはじまり

第三部 「文字」と爆発的進化――哲学の起源とその謎
第4章 ギリシア哲学と「最大の謎」
第5章 「キリスト教」はなぜ世界最大宗教になったのか
第6章 活版印刷術と哲学の大転回

第四部 技術メディアの時代へ――マスメディアの世紀
第7章 「無意識」の発見と近代における「人間」
第8章 20世紀、メディアが生んだ「大衆社会」の哲学

内容説明

人文科学の最先端が解き明かす文明の“結末”。サピエンスの誕生から石器/言語の発明、印刷術、デジタル経済圏まで。

目次

第1部 なぜ21世紀の哲学者は「テクノロジー」について考えるのか―終焉へ向かうホモ・サピエンスとメディア(「21世紀の資本主義」の哲学―メディアの終わりと世界の行方;「人類史」を世界の哲学者が問う理由―ホモ・サピエンスはなぜ終わるのか?)
第2部 人類史の起源と「メディア」の誕生―「出アフリカ」とホモ・サピエンス(私たちはどこから来たのか―ホモ・サピエンスの始まり)
第3部 「文字」と爆発的進化―哲学の起源とその謎(ギリシア哲学と「最大の謎」―「文字」の誕生;キリスト教はなぜ世界最大宗教になったのか―中世メディア革命と「書物」;「国民国家」はいかに生まれたか―活版印刷術と哲学の大転回)
第4部 技術メディアの時代へ―マス・メディアの世紀(「無意識」の発見と近代の終わり―マルクス、ニーチェ、フロイト;20世紀、メディアが「大衆社会」を生んだ―マスメディアの哲学)

著者等紹介

岡本裕一朗[オカモトユウイチロウ]
1954年、福岡県生まれ。九州大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。玉川大学名誉教授。専門は西洋近現代思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう

17
生物として他の存在に圧倒的に劣る存在である人類が、その弱さを補う能力として、生存のために発展させる必要があった能力を「メディア」という概念に重ね合わせ、人類の始まりから終わりまでを見通す視点を提示するという試み。中世まではたいへん面白く読め、ことに言語の始原を絵画ではなくトークンという会計帳簿(?)に求める、トークン仮説はとてもインパクトがある。近代以降も各論は難しいながらも面白く読めたのだけれど、中世までの見通しとそれらがどのように繋がっているのかがよく理解できず、最初のインパクトがややバラバラになって2023/12/11

羊山羊

12
この本「哲学と技術」って改題した方が絶対いい。人類史とその中での技術と哲学のかかわりを古代、古代ギリシア・ローマ、中世、近代、現代と述べてゆく。着眼点が凄く面白くていい所をついている。技術と哲学を複合的に観察しながら見る視点は未来視の助けになる。ただ、もう少し紙幅があっても良かったかなと思う。本著の中のテーマの量、しっかりやろうとしたらまぁまぁ大著になりそう。2021/04/14

ta_chanko

12
メディア(自己拡張技術)の発展と、哲学・思想の変遷を大胆に関連づけた斬新な一冊。音声(会話・伝承・神話)・絵画(ラスコーなど)→文字(手書き)→文字(印刷)→アナログ技術(電話・映画・ラジオ・テレビなど)→デジタル技術(インターネットなどコンピューターネットワーク)というメディアの発展が、人々の考え方や社会の在り方に革命的な変化を及ぼしてきた。社会秩序の変遷は、近代以前「排除と追放」→近代「規律と訓練」→ポスト近代「分散と管理」へ。2021/03/26

タカナとダイアローグ

8
メディアは人間の拡張である論理から、メディアが人間のありようを決定づける(キットラー)ということ。言語論的展開の先にメディア(音声・文字・画像・映像)があり、その先はニューロサイエンスがくるのか。文字を理解するときは意識が働くが、音声を聞くとき映像を眺めているときは意識が働かないことから、無意識が発見されたのではないかというのは初めての知見。マトリックスみたいに武術データをダウンロードできるようになったとき、メディアはどうなるのか。消滅?脳に意味を書き込めれば言葉もいらないし…著者のポッドキャストもきく2022/02/19

Go Extreme

5
なぜテクノロジーについて考えるのか:終焉へ向かうホモ・サピエンスとメディア 21世紀の資本主義の哲学:メディアの終わりと世界の行方 人類史を問う理由:ホモ・サピエンスはなぜ終わる 人類史の起源とメディア誕生:出アフリカとホモ・サピエンス どこから来たのか:ホモ・サピエンスのはじまり 文字と爆発的進化:哲学の起源と謎 ギリシア哲学と謎 キリスト教はなぜ世界最大宗教になったか 活版印刷術と哲学の大転回 技術メディアの時代へ:マスメディアの世紀 無意識の発見と近代の人間 20世紀、メディアが生んだ大衆社会の哲学2021/03/06

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