出版社内容情報
「幕末の志士」から「日本資本主義の父」へ。誰も知らなかった渋沢栄一の素顔を直木賞作家の中村彰彦が解明する。歴史秘録の決定版!
内容説明
渋沢栄一(一八四〇~一九三一)の「むさぼらない精神」!農民の出なのに、幕末の風雲に乗じて武士となった。幸運にも恵まれた。一橋慶喜に採用されて、将軍家に仕える。パリ万国博覧会には、日本代表として参加している。明治維新の後、不健全な財政に呆れて、役人を辞めた。ビジネスに転じて「日本一の富豪」となったけれど、三井・三菱財閥のように、欲張ることがなかった。
目次
第1章 幕末の志士になる!英才教育と士分に憧れた少年時代の決意(渋沢家の英才教育―迷信を信じなかった少年;武士への憧れ;疫病大流行に揺れる日本 ほか)
第2章 動乱の時代に最後の将軍に仕え出世街道を驀進 ヨーロッパで「近代」を知る(上海での「ヨーロッパ体験」;スエズ運河に「公益」を悟る;フランスという名の「大学」―最新技術を目の当たりにする ほか)
第3章 政治家から実業家へ 「日本資本主義の父」となる(めざすは近代日本の建設;花開く「士魂商才」―富岡製糸場の建設;廃藩置県前後の日本経済 ほか)
著者等紹介
中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年、栃木県出身。東北大学文学部卒。文藝春秋に編集者として勤務し、1991年に作家として独立。1993年に「五左衛門妻の敵討」で中山義秀文学賞。1994年に「二つの山河」で直木賞。2005年に「落花は枝に還らずとも」で新田次郎文学賞。2015年に歴史時代作家クラブ賞実績功労賞。会津をこよなく愛し、幕末維新期の群像を描いた作品が多い。歴史小説の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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