内容説明
独裁者か、それとも英雄か?「クソみたいなキューバを変えられるのは、カストロしかいなかった」アメリカ傀儡政権から、祖国を取り戻した男の闘いを描く。
著者等紹介
海堂尊[カイドウタケル]
1961年、千葉県生まれ。医師・作家。2006年『チーム・バチスタの栄光』で作家デビュー。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
185
海堂 尊は、新作中心に読んでいる作家です。ポーラースター、チェ・ゲバラの一代記、第四弾です。売れてなさそうなのに何故か文庫から単行本に戻りました。本巻はフィデル・カストロ中心で、国の行方を左右する位の大物に成長しました。時代が違うので何とも言えませんが、現代の政治家に比べるとフィデル・カストロは、何百倍も魅力的です。続いて五巻へ、全何巻になるか解りませんが、文藝春秋社さん、何とか完結させて下さい。宜しくお願いします。 https://book.asahi.com/article/133122212020/08/09
鈴木拓
27
キューバ革命を成功に導き、その後も長きにわたって国を支えてきたフィデル・カストロ。シリーズの前作と本作では、同氏がどのような幼少期を過ごし、そしてやがて革命に向かうようになっていくかを描いている。 チェ・ゲバラ、フィデル・カストロという二人の英雄の泥臭くドラマチックな生き方はとても魅力的で、また、その周囲の家族や闘争に参加した人々、あるいは独裁者らの人間臭さも本シリーズの見所である。 続き: https://bit.ly/2BZt9IE2020/08/06
くみこ
22
フィデル・カストロのハバナ大学入学からチェ・ゲバラと出会うまでの日々。555ページ上下二段組のボリュームで、キューバの歴史と多くの重要人物との出会いが事細かに描かれます。カストロのキューバへの愛、私利私欲の無さ、人々を魅了した演説がどれほどのものだったか、一方で人格的に問題ある人物像も明らかになりました。革命を成す前なので、デモや兵営襲撃の相次ぐ失敗と、長いわりに達成感がないのが辛いところです。カストロ本人やキューバに特別の思い入れがなかったため、この長さは手強かったです。2022/01/06
Nazolove
19
もう長すぎるシリーズなので、どんな話だったっけ?何て言う気持ちも起きてきだしてしまった。 しかしなかなか楽しんで読ませていただいた話であった。 ひとつだけわかったのは誰だフィデル?ということが自分で分かったのでフィデルについていつか調べられればいいな、と思った。 チェゲバラが好きで読み出したシリーズだがフィデルが関わっているということを勉強できた作品であった。 とともに自分の歴史苦手を改めて感じたので歴史の勉強をしなければななんて感じた。2020/09/24
Book Lover Mr.Garakuta
16
図書館本:現代版祖国のために立ち上がった一人の人物の物語。物語として、面白かった。2021/02/20