フテンマ戦記―基地返還が迷走し続ける本当の理由

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フテンマ戦記―基地返還が迷走し続ける本当の理由

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  • サイズ 46判/ページ数 367p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163911816
  • NDC分類 395
  • Cコード C0095

出版社内容情報

返還合意から二十四年、普天間基地問題はなぜ迷走し続けるのか? 歴代政権の間近で混迷を見続けた軍事アナリストがその原因を指摘。

内容説明

民間人の立場で普天間基地返還問題に関わった軍事アナリストの回想。誰が泥沼に陥らせたか、なぜ辺野古案は使いものにならないか―。合意から24年間の手帳、メモ、資料をもとにすべてを明かす。

目次

はじめに なぜ普天間返還は進まないのか?
序章 チャンスは4回あった
第1章 迷走への序曲―自民党本部1996
第2章 小渕官邸1998~2000
第3章 小泉・安倍・福田・麻生官邸2001~2009
第4章 鳩山官邸2009~2010「トラスト・ミー」の陰で
第5章 沖縄クエスチョン1999~2011
第6章 鳩山だけが普天間を迷走させたのか?2010~2019
あとがき 信頼を回復する道

著者等紹介

小川和久[オガワカズヒサ]
静岡県立大学特任教授、軍事アナリスト。1945年12月、熊本県生まれ。陸上自衛隊生徒教育隊・航空学校修了。同志社大学神学部中退。地方新聞記者、週刊誌記者などを経て、日本初の軍事アナリストとして独立。外交・安全保障・危機管理(防災、テロ対策、重要インフラ防護など)の分野で政府の政策立案に関わり、国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、総務省消防庁消防審議会委員、内閣官房危機管理研究会主査などを歴任。小渕内閣ではドクター・ヘリ実現に中心的役割を果たした。2012年4月から、静岡県立大学特任教授として静岡県の危機管理体制の改善に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kazuya Nakagawa

3
本当の理由と書いてるが、本当の理由が何かわからない。 もう誰にも分からないのでは。2020/04/25

Hiroki Nishizumi

1
興味深く読めた。自分の案が採用されなかったグチが多めで、少々人間が浅く感じたが仕方ないかも。登場人物の人間模様が赤裸々に描かれていて彼らへの見方が少し変わった。それにつけても日米問題は奥深い。本当の理由は分からなかったが、我々が問題と考えていることが容易に進まないことだけはよく分かった。2024/10/03

B型が苦手

1
普天間基地の移転に約20年に渡って携わってきた方の回想録です。著者の立場から見えていた風景を、しっかりとした記録に基づいて記録しています。佐藤優さんや今も存命中の方も含めて、振る舞いや評価をしてくれているので参考になります。本書のテーマである基地の移転については、何が正しいのか分かりませんが、国家予算と利権があるべき目的から乖離させているように感じました。関係者が多いほど、多面的になりすぎて、迷走し続ける事例なのでしょう。2020/10/08

Jun Masuno

1
以前テレビでよく見かけた小川さんの記録 普天間基地返還にまつまる始まりから、現在までのお話し 軍事のことが理解出来ていない人間通しが話し合い、現場ニーズとは別の次元での結論ありきの交渉 またそれにより、そもそもの実現可能性が低い場所での建設、通常の商取引では考えられない価格に跳ね上がり 沖縄の闇についても触れられた作品 筆者が提案する、当初からの既存基地利用案が採用されれば良いのでしょうけど 様々な思いや利権が絡む問題なので2020/09/02

Masayuki Shimura

1
【普天間問題は外交・安全保障問題にとどまらず、病める日本の諸症状を浮き彫りにしている】(文中より引用)・・・・・これは2020年のトップテンに間違いなく入ってくる作品。普天間問題を政府の内側と外側の両方から観察した数少ない人物の証言として一級の価値を持っているのではないかと思います。複雑になってしまった問題の経緯を改めて知る上でもオススメです。2020/05/06

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