出版社内容情報
職場から日常生活まであらゆる場面に潜む「思考の罠」。認知心理学や行動経済学の知見から、合理的に考えるための心理戦術を一冊に。
内容説明
賢い人ほど、ダマされる。会話・交渉・データ分析・プレゼン・マーケティング、すべての合理的意思決定のための「心理バイアス」大全。
目次
1章 認知や意思決定に影響を与える心理バイアス
2章 統計/データを用いた意思決定に影響する心理バイアス
3章 変化やリスクについての判断に影響する心理バイアス
4章 交渉/セールス/プレゼンテーションに影響する心理バイアス
5章 因果関係を見誤らせる心理バイアス
6章 「錯覚」を生み出す心理バイアス
7章 人の「記憶」に作用する心理バイアス
8章 「テクノロジー」に関連する心理バイアス
9章 ネットの情報発信、情報収集などでありがちなもの
10章 日常生活でも発生する心理バイアス
著者等紹介
嶋田毅[シマダツヨシ]
グロービス出版局長、グロービス電子出版編集長兼発行人、『GLOBIS知見録』編集顧問、グロービス経営大学院教授。東京大学理学部卒業、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アルカリオン
12
p50- 日本人1億2千万人の全体像を反映するために必要なサンプル数はどれくらいか?ランダムなサンプルであれば1000人分もあれば足りる▼条件付きではあるが、母集団の大きさと、高精度な推定を行うために必要なサンプル数は、10⇒10、100⇒87、1000⇒406、1万⇒639、10万⇒678、100万⇒682、1000万⇒683。2021/10/23
ほうむず
3
○メッセージの6原則 ①単純 ②意外性 ③具体的 ④信頼性 ⑤感情に働きかける ⑥ストーリー性 ○教養には意味がある →機械に任せすぎると、劣化してしまう ○終わりよければ全て良し →クライマックスを用意し、最後の瞬間に力を入れる ○思い出は美化される →記憶は事実を捻じ曲げる ○たぶん大丈夫は危険 →様々なシナリオを想定し、冷静に判断する ○満足は期待値次第 →期待値が高すぎると高い満足度は得られない ○体験が1番早い →書き付け効果 ○運命を呪うな ○勝つことにこだわりすぎる ○行動は言葉に左右される2023/02/19
もやもやもやもや
3
人間には本当にいろいろなバイアスがある。そのことを具体的に知るにはよい本。他人からだまされないようにすることも大事だが、自分自身が客観的に物事を見ているようで実はできなくなるの可能性を知る意味でもよいと思う。 ただ、同じバイアスを違う切り口で示したようなものもあり、実際101個はなかった。2020/08/28
sho
2
ファスト&スローなどの心理学・行動経済学の内容をサマリーにしたような内容だが、簡潔で読みやすかった。自分の得意分野で解決策を探る「専門偏向」、調査を見たらサンプル数に着目する癖づけの重要性(全体の数が多ければ300は必要)、選択肢を増やして真ん中に誘導するデコイ効果、原因が目立つものや最後に起こったもののみに帰属させたがるバイアスなどは特に意識したい。また、ベイズ確率に対する、出てきた結果に対して「こういう要因があるのでは?」と主観的に確率の見込みを調整していくもの、という説明は分かりやすかった。2020/08/15
おかこ
2
○ 人間の心理には色んなバイアス(思考の偏りや歪み)があるんだと勉強になりました。客観的に考えようとは思っているけど、自分も色々なバイアスに操られてるんだなぁ😰。2020/05/15