内容説明
自販機の下で航空券を拾ったら、人生が動き出した―。振られた回数十三回、借金地獄や数々の失敗を経て掴んだ、恋と役者業。個性派俳優・松尾諭による波瀾万丈「自伝風」エッセイ!
目次
拾った男
あぶないおとこ
マイ・ファニー・バレンタイン
スウィートホーム
地獄の黙示録
ゴッドファーザー
な、な、なんと
失格人間
ザ・シークレット・サービス
ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ
間違えられた男
雪が降った日
強く雨が降った次の日
おーはまぼー
ホームスイートホーム
川の流れのように
美少女戦隊セラセラムンムン
プロポーズ大作戦
お憑かれどすえ
同・三〇四号室
世界ウルウル滞在記
はじめてのちゅう
青木英語
オー・ブラザー
夫婦善哉
お家へ帰ろう
拾われた男
著者等紹介
松尾諭[マツオサトル]
1975年兵庫県尼崎市生まれ。役者を志して上京し、2000年映画『忘れられぬ人々』で俳優としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
176
いつからか顔と名前が一致して私の脳内に記憶されていた俳優さんのお一人。ふむふむ…『波瀾万丈「自伝風」エッセイ!』と帯にある。なるほどねぇ、色々あったのね。お若い頃の松尾さんなら夫にしたくないタイプだ(苦笑)自販機の下で航空券を拾ったことから人生が動き出した松尾さん、お兄さんとの件は切なかった(涙)このまま個性派俳優の道を邁進して頂きたい。そしていつか「また別のお話で。」と続編を手にしたい。2021/03/24
アマニョッキ
47
松尾諭といえばもうわたしのなかでは巨災対の泉でありまして、水ドン以前以後ぐらいの大事で泉推しなんですけど、やっぱり泉は松尾諭でなければならなかったと思うんですよね。モブと思われがちですが、めちゃくちゃ素敵なお芝居をいつもされていて、安定と信頼の俳優さんです。読み終えた今朝、ちょうど「シン・ウルトラマン」の映像解禁とかさなりまして、やっぱりご縁を感じました。(なんの?)平易な優しい文章でとても読みやすいですし、笑えて泣けてよい本です。人がらですね。ああ、シン・ウルトラマン早く見たい。2021/01/29
どぶねずみ
45
苦労人あるある話かもしれないけど、丁寧な文章で濃密に描かれた小説調の自伝はとても面白かった。著者は俳優として活躍されているけれど、俳優は努力さえすればなれるものではないと思う。落ちていた航空チケットを拾得したという幸運から自分の夢を一つ叶えるきっかけができたことや、疎遠だった家族や兄弟の意味を改めて考えさせられた。コロナ禍だからというわけではなく、私も家族とはあまり連絡を取っていない。5年、10年と経って、昔の家族に対する印象も変わりつつあることも感傷的に描かれていて大変楽しませてもらった。2021/11/24
冴子
31
ジャケットが面白い、とcommunityで紹介してもらい、俳優の松尾諭さんの本、と聞いて読んでみたくなりました。見た目通りの面白い方です。ほぼ自分の人生をそのまま描いていますが、なかなか俳優として芽が出るまでのご苦労が楽しそうに書かれていて何かちょっとホッとする物がありました。私の大学の後輩でもあるそうで、驚きでした。初めて見たのは「SP」でした。今は朝ドラ関西版の常連ですね。ご家族、友人、惚れっぽい性格からの周囲の女性たちとのあれこれ。今度松尾さんを見る時はちょっとクスっと笑っちゃうかもしれません。2022/01/21
こふみ
26
下積み時代を楽しく読んで、売れてきてよかったよかったと思っていたら、二十年会っていなかったお兄さんの登場で様子が一変。アメリカからお兄さんを連れて帰って来たエピソードには松尾さんの人柄が滲み出ていました。松尾諭さんのその先の人生も気になります。2022/09/11