黙示録―映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄

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黙示録―映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄

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  • サイズ 46判/ページ数 419p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163911083
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

目次

「夜ごと飛ぶ夢を見る」―映画戦線への参入
「皆様方よ、今に見ておれで御座居ますよ」―狂気の現場
「ありがとう、こんなに愛いっぱい」―一躍、ヒットメーカーに
「ハートブレイクヤクザ」―既存の映画製作への疑問
「これっきりになるような気がします」―滅びの美学
「たけしさん、暴力って何ですか?」―映画監督・北野武との邂逅
「キレたら止まらない」―時代の寵児へ
「夜の夢こそまこと」―『RAMPO』を巡る狂騒劇
「暴力と熱情」―人生を変えた男・深作欣二とのすべて
「片想いの街、ニューヨーク」―ロバート・デ・ニーロとの共同製作の夢
「闇にひらめく」―パルム・ドールとシネマジャパネスク
追放―ある男の告白
「いつかギラギラする日」―復帰、そしてこれからを語る

著者等紹介

春日太一[カスガタイチ]
1977年生まれ。時代劇・映画史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bugsy Malone

72
奥山和由、その名は角川春樹さんと共に自分にとっては映画の革命児として強烈な印象を与えられた名前。奥山さんが著者に語り一冊の読み物となった本書、制作の裏話に松竹との確執、奥山さんの映画に対する想いまで、まったく1ページも欠かさない全てのページが興味深く面白い。後半での身につまされる様な松竹追放劇やバッシング、それでも繋がりに支えられ良い映画を作ろうとする奥山さん。かつて坂本龍馬に扮した武田鉄矢さんの叫びがダブります。「なんじゃっ!この日本(くに)は!...わしが変えちゃる!」。陰ながら応援しています。2021/05/19

ヒデキ

41
映画プロデューサー奥山和由さんの映画人生を奥山氏の語りで振り返る1冊です。 奥山さんの制作された映画は、リアルタイムや、ちょっと後で見る機会が多かったので、制作の裏側にある話がとっても面白かったです。 でも、自分が、この本を読んでいて、奥山さんの映画界への改革が、システム的な面に重きを置いているように感じてしまい、独立系のプロデューサーの方の狂気に満ちた雰囲気とは、違うものを感じてしまいました。2021/07/23

ばんだねいっぺい

33
 監督ばかりに注目して、映画プロデューサーという肩書きを知らなかったが、なんとハードなことか。個人的には、「その男、凶暴につき」が歴史のパズルによっては、あの人になっていたかもというのにいたく興奮した。横から見ると追放劇になるのも、致し方ないよなぁという気もする。映画界と配給会社の内情も見え、激烈な個性の俳優や監督のエピソードもあり、これは、邦画ファンの必読書になる予感。 2019/10/14

Isamash

30
聴き手・構成・春日太一(時代劇映画史研究家)2019年発行書籍。映画プロジューサー奥山和由への合計25hrに及ぶインタビューをまとめたもの。残念ながら1982〜2022年に渡る奥山プロデュース映画(リストでは106)は2つ(ソナチネ、うなぎ)しかみたことが無かったが、映画への熱い思いや前向きなアイデア、更に監督(深作欣二や北野武,等)への尊敬が迸しっていて感動させられた。この419ページ著作をまとめたあげた春日氏に敬意を覚えるとともに、彼プロデュース作を是非みたいとも。社長の父親も一緒の松竹追放劇も興味大2023/10/23

ぐうぐう

28
春日太一を聞き手に、奥山和由が自身のプロデューサー歴を振り返る。奥山と言えば、1998年の衝撃的な解任劇の記憶が強烈だが、本書はその解任劇の真相も赤裸々に明かしている(とはいえ、これはあくまでも奥山側から見た解釈であって、松竹側から見れば、また違った風景が語られるのだろう)。ただ、奥山の言葉に感化される以前に、冷静に俯瞰して眺めて見ると、松竹時代においても奥山は異端であったわけで、解任後の奥山の作品と、実はそんなに遜色がなく、奥山和由の映画人としての芯のブレなさがよく理解できるのだ。(つづく)2019/11/06

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