出版社内容情報
朝顔栽培に熱を上げる北町同心中根興三郎は知人のおみねから家出した友人を探してほしいと頼まれる(くだりの小紋)。ほか五編収録。
内容説明
変化朝顔の栽培が生きがいの同心・中根興三郎は、菊作りで糊口をしのぐ御家人・中江惣三郎と知り合う。だが帰り路、興三郎は中江と間違えられて、謎の侍たちに襲われかける。じつは中江は金のために菊を使って悪事を重ね、恨みを買っていたという。興三郎は憤りつつ、中江のしていることに疑問を抱く…。花を愛する人びとが織りなす江戸の人間模様。
著者等紹介
梶よう子[カジヨウコ]
東京都生まれ。フリーライターとして活動するかたわら小説を執筆。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。2008年、『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビュー。2016年、『ヨイ豊』で歴史時代作家クラブ賞(作品賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。