スナック墓場

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  • サイズ 46判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163910918
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

家政婦の姉とラブホテルに勤める妹、スナックの店員と客…。日常のやりとりから生まれる違和感が、クセになる全7編。

著者等紹介

嶋津輝[シマズテル]
1969年東京都生まれ。2015年「カシさん」が、第一回林芙美子文学賞の最終候補に残る。16年、「姉といもうと」が第九十六回オール讀物新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

149
読メのレビューで気になり、手にとった作品です。何よりもそのタイトルのインパクトにやられてしまいますよね。7編からなる短編集で、どの作品も個性的な作風です。全体的なトーンは変わらないかなと思いますが、正直好みが分かれる感じかなと。『ラインのふたり』『カシさん』『姉といもうと』は不思議なユーモアがあり、とても楽しめましたが、他はちょっとダラけ気味になってしまいました。そのダラけた感じがいいのかもしれませんが、個人的にはメリハリがある程度は欲しかったかなと。しかし、雰囲気は好きな作風でこれからも楽しみです。2019/10/04

モルク

141
何か事件とか大きな衝撃とかがあるわけではない。日常のちょっとしたことを描いた7つの短編集。題名から受ける印象とは全く違った。むしろ爽やか系かな。短編集ながらも、それぞれしっかり構成されていて、泣けるわけでも大きな感動があるわけでもないのだが、でもいい!「ラインのふたり」「姉といもうと」がよかった。2020/07/07

fwhd8325

124
とても面白い短編集でした。どこか懐かしさを感じます。所々に向田邦子さんの作品のような味わいを感じ、ドラマにするならやっぱり久世さんなんだろうななんて想像していました。どの短編もしっかりとしていて、読み応え十分です。だからといって、長編で読みたいとは思いません。短編で、これだけ表現できるだけで十分だと思います。2020/04/10

nico🐬波待ち中

121
細々とした丁寧な暮らしぶりが読んでいてとても心地よい。特別なことなんて何もない。地味で庶民的。けれど、慎ましさ・素朴さでほんのりとした温かさがじわりじわりと心に染み渡ってくる7編の短編集。ちょっと浮世離れしていて性格もバラバラ。けれどとにかくみんな、仲良しだ。肩寄せあって生きている、この感じは昭和の香りが微かに漂い、懐かしく微笑ましい。この読後感はちょっと癖になる。特に『ラインのふたり』『姉といもうと』『スナック墓場』が好き。『姉といもうと』の続編はぜひ長編で読みたい。2020/02/16

みかん🍊

114
初読みの作家さん、タイトルが面白そうだったので読んでみた、墓場近くのスナックのお客さんとのお話かと思ったら、短編集だった。日常の一コマを切り取ったような短編集ですが面白かったりよく意味が分からなかったり、商店街での連帯感が描かれた「一等賞」妹と暮らしながら家政婦をする「妹といもうと」が良かった、はっきり年齢が書かれてなくて、若いのかと思ったら結構な年だったり、年齢や職業や細かい背景や事情を追求せず今をフラットに見て欲しいと言う事なのかなと思った。2019/10/25

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