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出版社内容情報
日本の問題は、「経済」と「環境」にある。そんなのは、コロナにならなくったって、虫を見ていればわかること。虫が生きにくい世のなかは、人間も生き物も生きにくい――。
コロナ禍で一転、イタリアとの行き来が途絶え、日本生活を余儀なくされた根っからの昆虫好きのヤマザキマリが先輩として慕う養老孟司。コロナ以前から箱根の養老昆虫館に足を運んだ4年間、話は虫を通じて見えてくる世界の複雑さ、気候変動とともに変わりゆく生態系、来るべきAIの世界、すっかり脳化が進み「戦時中と似ている」という日本を覆う空気まで。そして養老さんに訪れたまるの死と病。はたして想像力と突破口はどこにある?
世の中との「ズレ」を感じ続けるふたりが、その違和を一つひとつ解きながら、いつしか微視的スコープで文明の深奥までを眺め見る対談。
内容説明
地球温暖化、生態系の変化、パンデミックの襲来。虫たちは地球の変化をとっくに知っていた。私たち人間はどこへ行くのか。新しい知性はどこにある?コロナ禍をまたぐ4年間、縦横無尽に語り合った足もとからの文明論。
目次
1 「役に立たない」を擁護する
2 虫と人間
3 旅する想像力
4 世界は思うよりずっと複雑だ
5 ひとりでに「なる」文化
6 問題山積、予想のつかないことばかり
7 ゼロから始める
著者等紹介
ヤマザキマリ[ヤマザキマリ]
1967年東京都生まれ。漫画家・文筆家。東京造形大学客員教授。94年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。比較文学研究者のイタリア人との結婚を機にエジプト、シリア、ポルトガル、アメリカなどに暮らす。2010年『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。2015年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2017年イタリア共和国星勲章コメンダトーレ綬章
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、鎌倉生まれ。解剖学者。東京大学医学部卒。東京大学名誉教授。89年『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。新潮新書『バカの壁』は大ヒットし、毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
アキ
ネギっ子gen
けんとまん1007
shikashika555