出版社内容情報
被災地慰問、内外の激戦地への慰霊の旅と、祈り続けた三十一年。平成の天皇皇后が詠まれたお歌から浮かび上がる「象徴」の姿。
目次
(プロローグ)新しい天皇皇后の姿
(プロローグ)生涯の「こころの窓」
(プロローグ)沖縄への強い思い
(プロローグ)新たな家族像
平成の大嘗祭
ハンセン病療養所への訪問
東南アジア三ヵ国歴訪
初めての中国訪問
日本古来の蚕を守る
皇居での稲作〔ほか〕
著者等紹介
永田和宏[ナガタカズヒロ]
昭和22(1947)年滋賀県生まれ。歌人・細胞生物学者。京都大学卒業。京都大学再生医科学研究所教授などを経て、京都産業大学総合生命科学部教授。読売文学賞、迢空賞ほか多数受賞。平成15(2003)年より宮中歌会始詠進歌選者。平成21(2009)年紫綬褒章受章。平成29(2017)年ハンス・ノイラート科学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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蒼
21
上皇様と上皇后様の御歌の数々に、涙が溢れた。大きな自然災害の時代でもあった「平成」という30年間。その間、いや皇太子であられた頃から日本国民の困難に寄り添おうとされて来たその御心が、余すところなく伝わってくる御歌の数々。「天皇制」に対する様々な思いを持つ様々な人達がいることは承知だが、人を想う熱い心を持った夫婦の歴史を知る和歌の本として読んで貰えたらと思います。2019/09/17
私的読書メモ3328
2
やはり作者とその背景が大きすぎる短歌なので、その解説があるのは鑑賞にとても有効です。とはいえ、ちょっと解説者の意見が前に出過ぎかなあ、と感じてしまいました。2023/01/08
Gaudi
1
かねてから美智子さまの御歌は、気品があり、情趣があり、かつ伝統的な言葉の響きがあると感じておりましたが、平成天皇の御製もまた、雄々しく、責任の重みを思わされる作品だと感じ入りました。 平成の30年は天災に続く天災で、大変なご辛苦をなされたことと存じます。 この御歌を読んでみよ、それが分かるはず。2020/08/14
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- 和書
- 武田信玄 〈林の巻〉