内容説明
高架上の遊歩道「ハイライン」にみるNYの都市再生。平和の配当に潜む毒饅頭、東ティモール。テロの爪痕の残る国際リゾート地ニースを脅かす排外気分。高級モールとスラム以下の生活が混在する南米アスンシオン。バルカンの火薬庫、歴史に見る戦争と平和の分かれ道とは。世界105カ国をわたり歩いてきた著者が描き出す各国の地政学的ダイナミズム。
目次
第1章 成長目指す貧困国 平和の配当に潜む毒饅頭(ラオスの首都ヴィエンチャンでタイとの国境を望む;昭和の世界から高度消費社会へとワープするヴィエンチャン ほか)
第2章 ニューヨーク・再生と格差拡大の現場(街の新名所「ハイライン」を歩く;貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」はいま ほか)
第3章 バルカンの火薬庫はいま 旧ユーゴとアルバニア(クロアチアのザグレブへと向かう;クロアチア・ザグレブで想う、南スラヴ人の難しい心性 ほか)
第4章 極小の公国から見える欧州の本質(“世界一の富裕国”ルクセンブルクの、地味さに満ちた首都;“格差最小国家”ルクセンブルクの真価 ほか)
第5章 レバノンとヨルダン・戦地真横でのかりそめの安寧(レバノンの首都ベイルート「中東のパリ」のいまを見に行く;ベイルート美しい海と街並みの背後に潜む不吉な影 ほか)
著者等紹介
藻谷浩介[モタニコウスケ]
1964年山口県生まれ。地域エコノミスト。(株)日本政策投資銀行参事役を経て、現在、(株)日本総合研究所調査部主席研究員。東京大学法学部卒業。米コロンビア大学経営大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
たまご
奈良 楓
月をみるもの
Sakie