出版社内容情報
その男は若い看護師に、百五十九歳だと言った。さまざまな女と出会いながら、この国で生きてきた男。数奇な運命の果てに見たものは?
内容説明
一八六一年三月十三日、横浜に生まれた。二十五、六になるまで、定職に就くことなく、風の吹くまま、浮き雲暮らしをしていた。四十を過ぎて、報われない女遍歴にも終止符を打つのだが、戦争の機運が高まり、日露戦争が始まっ 、従軍記者として急遽、戦場に派遣されることになってしまった…。
著者等紹介
島田雅彦[シマダマサヒコ]
1961年、東京生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒。在学中の1983年に「優しいサヨクのための嬉遊曲」を発表。1984年、『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞。1992年、『彼岸先生』で泉鏡花文学賞。2006年、『退廃姉妹』で伊藤整文学賞。2008年、『カオスの娘』で芸術選奨文部科学大臣賞。2016年、『虚人の星』で毎日出版文化賞。現在は、法政大学国際文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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