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  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163910055
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

東日新聞四日市支局長の水死体が発見され警察は事故死と判断した。新人時代に同じ支局だった同期三人が真相を探ると。長編ミステリ。

内容説明

入社して三十年―工場夜景の撮影中に、四日市支局長の藤岡裕己が水路に転落して死亡。警察は事故死と判断したが、本当なのか。藤岡とともに新人時代を三重県で過ごした同期三人が、真相究明に乗り出す。編集委員の松浦恭司、初の女性役員になりそうな高本歩美、何故か出世ルートをはずれた本郷太郎は、それぞれ家族の問題でも悩みを抱えていた…。

著者等紹介

堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年『8年』にて第十三回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

217
堂場 瞬一は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、新聞社同期三重ローカルミステリでした。残念ながら三重県を訪問したことがありません。 著者の作品に、クイーンのショウ・マスト・ゴー・オンが登場すると思いませんでした♪  https://www.youtube.com/watch?v=P0dTn1Ga8182019/05/04

ウッディ

125
工場夜景の撮影中に転落事故死した新聞記者の藤岡の葬儀に集まった同期の仲間、松浦、本郷、歩美は、彼の死と50歳を超えて地方に赴任した理由に違和感をおぼえ、調査を始める。同じスタート地点からキャリアを積み、それぞれの立場になった同期の4人の思いと友情、斜陽と言われる新聞社の内情はリアルだったが、肝心の死の真相は、明らかにならず中途半端な印象が残った。個人的な理由で真実を書けなかった記者の悔いと家族の名誉を守ることの重み、この小説の核になっている部分の重要性が、自分にはよくわからず、感情移入できなかった。2020/03/19

旅するランナー

122
東日新聞四日市支局長の葬儀に向かう同期三人。入社して三十年、それぞれの立場で、仕事と人生への行き詰まりを感じつつも、冷めない思いを持ち続けている。事故死という結論に疑問を持った三人の視点を交互に描きながら、真相に迫っていく。人生の曲がり角に差し掛かった彼らの思いに共感できるには、ある程度の人生経験が要求されよう。ジョブ・マスト・ゴー・オン。残りの会社生活もがんばろうじゃないか....2019/05/29

みかん🍊

109
新人時代三重県の支社で共に過ごした新聞記者の同期が四日市のコンビナートの川で溺死、事故で処理されたが昔のトラウマから水が怖い筈の彼が何故と不信感が拭えない同期3人が真相を探る、25年前と現代の働き方の違い等もあぶり出されゴールが見えてきて家族の事や仕事の事を考え出した3人だが真相を追ううちに当時の記者魂が再燃する。軽く現場になるだけかと思ったら地元三重県ががっつり舞台としてリアルに描かれ土地勘があるだけに嬉しくもあり、これは事実なのかと錯覚する、堂場さんかなり取材されたんだろうな。2019/05/21

ゆみねこ

88
入社30年、新人記者時代を三重県で過ごした4人。その中の一人・藤岡が四日市の工業地帯で撮影中に事故死した。何故藤岡は死んだのか?謎を追う松浦・高本・本郷。ミステリーでもあり、熱い友情の物語とも言える。2019/04/25

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