出版社内容情報
職を失い、食べる物にも困るようになった二十六歳の女性。ホームレスとなり漫画喫茶で寝起きする彼女が直面した貧困の正体とは。誰にも「助けて」と言えない。
圧倒的リアリティで描かれる貧困女子の現実。
文房具メーカーで派遣社員として働く二十六歳の水越愛。
派遣期間の終了とともに正社員になるはずだったが、
会社の業績悪化で職自体を失う。
失業保険を受けながら求職活動をするがうまくいかない。
家賃よりも食費を選び、ついにホームレスになってしまう。
漫画喫茶に寝泊まりしながら日雇いの仕事でお金を稼ぎ、
また前の生活に戻ることを目指して日々をやり過ごす愛だったが、
同じ境遇の女性に誘われ「出会い喫茶」に行くことで、自意識が揺らぎはじめる。
生きるために「ワリキリ=売春」をやるべきなのか。
ここまで追いこまれたのは、自己責任なのだろうか。
普通に大学を卒業し、真面目に勤めていた女性が、
またたくまに貧困に呑み込まれていき、抜け出せなくなる。
貧困女子に必要なのは、お金だけなのか?
自らの体験をもとにした、著者渾身の長篇小説。
畑野 智美[ハタノ トモミ]
著・文・その他
内容説明
文房具メーカーで派遣社員として働いていた26歳の女性は、正社員になれず、家賃が払えなくなりあっという間に貧困になだれこんでいく。漫画喫茶で寝泊りして、菓子パンで腹を満たす生活から抜け出すために、彼女が選んだのは「出会い喫茶」でお金を稼ぐことだった。生きるために「ワリキリ=売春」をしなくてはいけないのか。
著者等紹介
畑野智美[ハタノトモミ]
1979年、東京都生まれ。2010年『国道沿いのファミレス』で第23回小説すばる新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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風眠
ウッディ
ケンイチミズバ
ネギっ子gen
utinopoti27