出版社内容情報
詩人で絵本作家の笹原、画家の石黒、四十代後半の美しい珠代の三角関係をやわらかい人間観で描く長篇。失踪した石黒を追う二人。
内容説明
詩人兼絵本作家と若年性認知症の画家が、一人の女性をめぐり繰り広げる、遅れてきた青春。中年男女三人のかけがえのない時間が胸に響く。
著者等紹介
ねじめ正一[ネジメショウイチ]
1948年東京都生まれ。青山学院大学経済学部中退。父は俳人のねじめ正也。阿佐ヶ谷パールセンター商店街で「ねじめ民芸店」を営む。81年、詩集『ふ』で第三十一回H氏賞を受賞。89年、小説『高円寺純情商店街』で第百一回直木賞を、2008年、小説『荒地の恋』で第三回中央公論文芸賞を、09年、小説『商人』で第三回舟橋聖一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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