出版社内容情報
とある東京の小学校を舞台に、人間タワーをめぐる人間模様を複数視点から描くことで、社会の断面を明らかにしようという果敢な試み。
内容説明
「わたしは人間タワーには反対だけど、人間タワーをやらないことにも反対」無数の人々の思いを巻き込んで、想像を超えた結末が訪れる…幾何学のように精緻に組み立てられたノンストップ群像劇!組体操をめぐって展開する人間たちの物語。
著者等紹介
朝比奈あすか[アサヒナアスカ]
1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。「憂鬱なハスビーン」で群像新人文学賞を受賞し小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ケンイチミズバ
145
崩れたのはなぜ?もし最上段の生徒がいじめられっ子だったとしたら。私の学生時代にもいじめはあった。内向的で大人しい生徒がクラス委員長に選ばれた選挙そのものが集団いじめだった。直接加担しなくても深く考えなかったことは罪深い。異議を口にした生徒の勇気を笑い流した全員が共犯だった。組体操の事故が増え社会問題化したが、その背景に迫るものではない。未成熟で無責任に無自覚な男女が結婚し子供を持ち別れる。人間ピラミッドは女には過去のトラウマ、マスコミ関係の男には面白半分のネタのひとつに過ぎない。気持ちをざらつかせる。2017/12/18
takaC
124
これも連作長編て呼ぶんでしょうか。主人公を取っ替えての連作短編集。全部読み終えるとある連携性が浮き上がる仕組。2018/03/16
fwhd8325
110
一種の連帯感をどこかで望んでいるのかもしれない。ひとりではなく、みんなで行う、作り上げる。そんな達成感を。確かに小学校では組み体操やりました。その一員になっている私たちは、その姿を見ることはできなかったけれど、完成されたかたちは、教師をはじめ大人たちは満足だったのでしょう。この物語にもそんな大人のエゴが描かれますが、最終的にいつに美しい姿で終了していることに、心の澱がとれたような爽やかさを感じました。2018/02/13
ゆみねこ
102
25年前に二つの小学校が統合し、みんなの絆を示すためにと運動会で続けてきた人間タワー。そこに関わる人たちを描いた群像劇。生徒・教師・保護者・マスコミ、それぞれの心を巧みに書けていて、心に残る作品です。2018/02/05
モルク
92
小学校での運動会での組体操「人間タワー」をめぐり、親や児童、教師、近所の老人施設の住人、卒業生などそれぞれの視点で描く。小学校でも最高学年、6年生が繰り広げる花形演技。下で支える子供たち、頂上には華奢な子が…長い練習期間を経て、それぞれの役割に徹する。昔は何の疑問を持つことなくやっていたが、今はやはり事故に繋がると危険であると、公園から遊具が撤去されるが如くなくなってきているのかな。あの団結力、達成感をなくしてしまうのも惜しい気がする。2026/04/07
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