出版社内容情報
猿と八咫烏の最終決戦。若宮は名前を取り戻し、真の金烏となれるのか。壮大な異世界和風ファンタジー、感動のクライマックス!
内容説明
断末魔のような悲鳴が響き渡った―未曾有の大地震が山内を襲い、禁門の扉がひらく。失った記憶を必死にさがし求める日嗣の御子・若宮。真赭の薄は、浜木綿の決意に衝撃をうける。宿敵・大猿との最終決戦がついに始まったその時、八咫烏の軍を率いる参謀・雪哉のとった作戦とは。壮大な世界の謎が、いま明らかになる!
著者等紹介
阿部智里[アベチサト]
1991年群馬県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業。2012年『烏に単は似合わない』で松本清張賞を史上最年少受賞。14年早稲田大学大学院文学研究科に進学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
245
玉依姫烏サイドのストーリー。盛りだくさんの内容を勢いでまとめちゃいましたね。回を追う毎に凄惨さが増してきましたね。第一作の花嫁候補の話がかわいらしく思えるほど。雪哉の再生は成るのか。2017/11/04
takaC
225
なんとそうきたか!心構えしていなかったので普通に仰天した。2017/10/13
みよちゃん
180
前巻内容を覚えてないまま、読んでしまった。ちょっと盛り上がりに欠けた印象がある。続きが出る前に再読した方が良いかな?2017/08/24
依音@いおん
159
玉依姫の烏sideのお話。こういう終わり方かぁ。色々複雑でやるせないけれど、命のきらめき・希望を感じさせる終わり方でしたねー。シリーズ完結…第一部、か。第二部はどんな感じになるかしら…?外伝はKindleさんで既に出てるのね。書籍化なるまで待つか悩む。2017/08/22
ひめありす@灯れ松明の火
141
雪は何故溶けるのでしょう。春が薄紅色の花と共に解けて下さいと頼むから?夏の浜木綿が素知らぬ顔をするから。秋の赤い薄がひらひらと手を振って拒むから。冬の白椿が一緒に溶けようと誘うから。黒い烏の仲間には入れないから。鳥と犬と猿を伴って英雄が現れたなら、悪は滅びるしかない。雪が解けた後は何になりましょうか。水になりましょうか。春になりましょうか。いいえ、涙となるのです。畏れながらこの世に生を受けたあの日の様に。ただ泣きながら求め辿り着いたたった一つの居場所で温もりに包まれよ幼子ら。弥栄なれ烏達。弥栄なれこの国よ2017/12/02