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空に咲く恋

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163906799
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

イケメンなのに、女性に触れると呼吸困難に陥る重度の女性アレルギー(おばあちゃん世代なら大丈夫)の三輪由紀。実家の花火屋を継げというプレッシャーと、やたら自分を追いかけ回す女の子たちから逃れるため放浪の旅に出た。流れ着いたのは新潟県山古志。そこでは生来のヘタレぶりを発揮し、村の人に世話になって現実逃避していることを自覚しつつも、それなりに平穏な毎日を送っていた。

しかしある日、由紀の人生を変える出来事が起こる。由紀が街に出ようとしたとき、交通事故に遭遇したのだ。事故自体は小さかったものの、なんと花火を積んだ軽トラックが巻き込まれていた。花火に引火すれば大惨事を招きかねない。慌てた由紀はすぐさま積荷を下すため手伝いに走り、事なきをえた。その軽トラックに乗っていたは、清倉花火店の跡取り娘清倉ぼたん。男勝りでずけずけものを言うぼたんに、気の弱い由紀は圧倒されてしまう。だが、なぜかぼたんに対してだけは女性アレルギーが出ず、不思議と親近感を抱く。

後日、事故で助けてもらったお礼にと、由紀は清倉花火店が参加する長岡の花火大会に招待される。これまで花火から目を背けてきた由紀だったが、久しぶりに見た花火の美しさ、それを見上げる人々の姿に心を打たれる。そして自分の中にある花火への憧れに気づく。由紀は花火師になろうと決意するが、ぼたんを女性として意識した途端、彼女に対してもアレルギーが発症してしまう。おまけにぼたんにアプローチするライバルも出現。さらにせっかく帰った実家では、家出に激怒していた父親に邪魔者扱いされる始末……。由紀は花火師として独り立ちできるのか? 恋のゆくえは?

ヘタレ男子と元気女子が、溢れる思いを空に打ち上げる! 夏を彩る青春ボーイミーツガール物語!

内容説明

女性に触れると呼吸困難に陥る重度の女性アレルギー(おばあちゃん世代なら大丈夫)の三輪由紀。実家の花火屋を継げというプレッシャーから逃れるため放浪の旅に出た。ある日、由紀は交通事故に遭遇。そこで出会ったのは、清倉花火店の跡取り娘清倉ぼたん。なぜかぼたんに対してだけは女性アレルギーが出ず、親近感を抱く。二人の距離は徐々に縮まるが、何と彼女に対してもアレルギーが発症してしまう。おまけにぼたんにアプローチするライバルも出現。さらにせっかく帰った実家では、家出に激怒していた父親に邪魔者扱いされる始末…。由紀は花火師として独り立ちできるのか?恋のゆくえは?

著者等紹介

福田和代[フクダカズヨ]
1967年兵庫県生まれ。神戸大学工学部卒業。システム・エンジニアを経て2007年『ヴィズ・ゼロ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

115
日本三大花火大会の一つ大曲の花火は明日だ。合わせたつもりはなかったが、福田和代の描くちょっと青い恋。花火師の恋が打ち上がった。読了後にこのカバーが映えた。ほとんどお仕事小説だったが、頼りない主人公の成長物語でもあった。打ち上げる方の思いも、見上げる観客の思いも『花火』は日本的な刹那を感じる。どこかで見ているかなぁ・・さくっと一気に読了でした。2017/08/25

ゆみねこ

79
イケメンなのに女性アレルギーの由紀が、放浪の果てにたどり着いた山古志の集落。優しい村の人々に救われ、そこで花火師のぼたんに出会う。由紀は群馬の花火師の息子、ヘタレでマイナス思考の彼の成長物語。さらりと読了出来ます。新潟弁はちょっと微妙かな~?文章にするのは大変なんでしょうね~。2017/09/11

pukupuku

72
全般的にとってもライトで,あっさりさっぱり,ほろりとさせられるシーンもあり。しかし,イケメンなのに女性アレルギーで失神しちゃうとか,いるのかなぁそんな人。まぁ,ちゃんと克服して,最終的には家業を継ぐことになるんでしょうね。今後の不安要素もたくさんあるけど,予定調和で色々うまくいって,おさまるところに収まるのでしょうね。2017/09/10

ぶんこ

50
女性との接触アレルギーを持つ由紀は普通の生活が困難。山古志で親切な村人たちに助けられ、便利屋のような生活をしていたが、交通事故現場で煙火店の一人っ娘(ぼたん)と知り合い、自分が花火が好きだった事に気付き、家に戻り花火師としての修行をする。臆病すぎる由紀と強気でジコチューな姉の(京)が対照的。創作花火創りに切磋琢磨する若人たちが眩しい。大曲に花火を見に行きたくなります。爽やかな読後感です。2017/10/05

どぶねずみ

40
空に想いを込めて一発の花火を作る花火師の話。職人気質でお仕事小説としても青春ものとしても楽しめるけど、もう少し掘り下げた話が欲しかったなぁ。由紀が一度失敗した鯉をその後のスターマインで成功するまでを細かく綴った苦労話や、ぼたんは由紀のどんなところを好きになったのかなどがあったら、もっと好きになった作品だと思う。2017/11/24

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