美輪明宏と「ヨイトマケの唄」―天才たちはいかにして出会ったのか

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美輪明宏と「ヨイトマケの唄」―天才たちはいかにして出会ったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 424p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163906645
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0095

出版社内容情報

稀有な表現者を支えたのは、三島由紀夫と中村八大という二つの巨星だった――。「ヨイトマケの唄」を通して音楽史の真実に迫る!

内容説明

三島由紀夫、中村八大、寺山修司、時代を彩った多くの才能との邂逅、稀代の表現者となった優美な怪物、美輪明宏の歌と音楽に迫る。

目次

異端にして革命児
長崎の臣吾少年から丸山明宏へ
三島由紀夫に見出された若き才能
シャンソン喫茶「銀巴里」とともに
中村八大という音楽家
日本初のシンガー・ソングライター誕生
“ほんとうの日本の歌”を作る
伝説の番組「夢であいましょう」
「ヨイトマケの唄」の衝撃
寺山修司との出会いから演劇の道へ
60年代の砦・アートシアター新宿文化
「ブラジル組曲」で始まったリサイタル
映画『黒蜥蜴』と「黒蜥蜴の唄」
別離の季節となった一九七〇年
復活する「ヨイトマケの唄」
二一世紀へと歌い継いだ者たち

著者等紹介

佐藤剛[サトウゴウ]
1952年岩手県生まれ。明治大学卒業後、音楽業界誌『ミュージック・ラボ』を経て、1977年よりシンコー・ミュージックにて甲斐バンドを担当。後にプロデューサーとして独立し、多数のアーティストの楽曲やライブ、イベントをプロデュースする。2015年よりNPO法人ミュージックソムリエ協会の会長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

27
タイトルを信じれば、『ヨイトマケの唄』をめぐる美輪明宏の物語となるはずだが、実際はそうではない。美輪明宏の半生が紹介され、そこに中村八大と三島由紀夫が絡んでくる。中村も三島も、『ヨイトマケの唄』成立に無関係ではないのだが、『ヨイトマケの唄』というよりも、歌手や役者としての美輪自身に関わっているのが実際のところだ。中村と三島が大きくクローズアップされているのは、著者個人の思い入れの部分が大ではないか。ゆえに、本書は散漫さが否めない内容となってしまっている。(つづく)2017/08/17

くさてる

18
美輪明宏を中心に、かれをとりまく芸能、文学、演劇のひとびとの人間模様が描かれていくノンフィクション。美輪明宏の本、と言い切っていいのかな?と思うくらいに、綺羅星のごとく現れる当時の有名人たちのエピソードが面白い。でも、それらがやがて「ヨイトマケの唄」「愛の賛歌」という美輪明宏の代表曲がどのように生まれ、そして受け取られ、歌われていったかということにつながっていくことに気づいたときには感動した。美輪さまファンなら既知のことも多いけれど、これまでの著作とはまた違った切り口なので楽しめると思います。2017/08/05

spike

4
美輪明宏本人への思い入れもあるのだろう、淡々と事実を追うようでいて熱いタッチ。昭和30年代にさまざまな才能が邂逅して影響を与えあう姿がビビットだし、ヨイトマケなど彼が歌に込めた想いが、ちゃんと桑田佳祐や槇原敬之らに受け継がれていくところもよいなあ。2017/07/08

Hisao Chugun

2
美輪明宏を中心に書いているのかと思ったら、同じくらいの分量で、中村八大、寺山修司、そして三島由紀夫について書かれている。美輪明宏を中心にしながら戦後日本の文化を担った人々がどのように交錯していったかがよくわかる。三島を偏狭右翼だとしか認識していない人には認識が大きく変わると思う。彼の古典への深い教養と新しいものを受けいれて面白がる器量がよくわかる。中村八大と三島、寺山修司と三島の交流も描かれていて興味深い。原題は「『ヨイトマケの唄』をめぐる旅~美輪明宏と中村八大、三島由紀夫が生きた時代~」だった。 2017/09/18

ミキ

2
ただ感動した。2017/06/18

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