出版社内容情報
移民を広く受け入れ、多様性を生かした国を目指すカナダ。建国一五〇周年を迎える広大な国土を縦横に踏破した気鋭のルポルタージュ。2017年7月1日、カナダは建国150周年を迎える。テロや政治状況などで暗雲たれこめるヨーロッパやアメリカに比べ、誰もが笑顔になれる、癒される国として注目を集めている。昨年、アメリカでトランプ政権が誕生することが明らかになったとき、移民を希望するアメリカ人たちがカナダの移民登録サイトに殺到したことも話題になった。
建国以来、世界中からの移民を受け入れ、多民族主義を宣言し、異なるルーツの人びとが幸福に共存する道を選んできたカナダ。その広大な国土を、ジャーナリスト上原善広氏が一年目はプリンス・エドワード島からウィニペグまで、二年目は東端の地ニューファンドランドを起点に、鉄道でトロントからバンクーバー、さらに北上して北極圏のタクトヤクタックまで踏破した。カナダ全土に張り巡らされた「トランス・カナダ・トレイル」(TCT)という古い街道や廃線になった線路跡などのトレイルを自転車でめぐったり、建国の礎となった大陸横断鉄道に乗って西海岸に到達し、先住民と共にユーコンで狩りをしたり、歴史をたどりつつ「今」のカナダを体感する気鋭のルポルタージュ。
上原 善広[ウエハラ ヨシヒロ]
内容説明
建国150年を迎える広大な国土を、歴史の道をたどりつつ横断・縦断したルポルタージュ。
目次
第1章 カナダ史の始まり
第2章 フランス語圏を旅する
第3章 トロントから大陸横断鉄道へ
第4章 ウィニペグからアルバータ
第5章 ロッキーを越えてバンクーバーへ
第6章 北極海の縦走
著者等紹介
上原善広[ウエハラヨシヒロ]
1973年生まれ。大阪府出身。大阪体育大学卒業後、ノンフィクションの取材・執筆を始める。2010年『日本の路地を旅する』で第41回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2012年、第18回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞大賞受賞。2017年『一投に賭ける』で第27回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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