夫・車谷長吉

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夫・車谷長吉

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163906478
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

十一通の絵手紙をもらったのが最初だった。直木賞受賞、強迫神経症、お遍路、不意の死別。異色の私小説作家を支えぬいた詩人の回想。

目次

1(絵手紙;出会いまで;『鹽壷の匙』のころ;結婚まで)
2(千駄木;宴;低迷運;狂気)
3(『赤目四十八瀧心中未遂』のころ;直木賞受賞・光と影;終の住処;けったいな文士)
4(南半球一周航海へ;初恋の人のことなど;お遍路)
5(異変;永訣)
6(墨書展)

著者紹介

高橋順子[タカハシジュンコ]
1944年、千葉県飯岡町(現・旭市)生まれ。千葉県立匝瑳高等学校卒業。東京大学文学部フランス文学科卒業。青土社などの出版社に勤務。1987~98年、書肆とい主宰。98~2005年、法政大学日本文学科非常勤講師。1993年11月、作家車谷長吉と結婚。86年『花まいらせず』で現代詩女流賞、90年『幸福な葉っぱ』で現代詩花椿賞、97年『時の雨』で読売文学賞、2000年『貧乏な椅子』で丸山豊記念現代詩賞、14年『海へ』で藤村記念歴程賞、三好達治賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

十一通の絵手紙をもらったのが最初だった。直木賞受賞、強迫神経症、お遍路、不意の死別。異色の私小説作家を支えぬいた詩人の回想。この世のみちづれとなって――



十一通の絵手紙をもらったのが最初だった。

直木賞受賞、強迫神経症、お遍路、不意の死別。

異色の私小説作家を支えぬいた詩人の回想。





【本文より】



長吉は二階の書斎で原稿を書き上げると、それを両手にもって階段を降りてきた。

「順子さん、原稿読んでください」とうれしそうな声をだして私の書斎をのぞく。

私は何をしていても手をやすめて、立ち上がる。食卓に新聞紙を敷き、

その上にワープロのインキの匂いのする原稿を載せて、読ませてもらう。

(中略)

それは私たちのいちばん大切な時間になった。原稿が汚れないように

新聞紙を敷くことも、二十年来変わらなかった。相手が読んでいる間中、

かしこまって側にいるのだった。緊張して、うれしく、怖いような

生の時間だった。いまは至福の時間だったといえる。 (本文より)

高橋 順子[タカハシ ジュンコ]

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