米中もし戦わば―戦争の地政学

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  • サイズ B6判/ページ数 416p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163905679
  • NDC分類 319.530
  • Cコード C0098

出版社内容情報

歴史上、既存の大国と新興国が戦争に至る確率は70%以上。中国が制海権獲得のために突破を目指している第一・第二列島線とは何か。◆トランプ政策顧問が執筆!◆



・経済成長のために必要な原油の中東からの輸送ルートは、太平洋地域の制海権をもつアメリカによって抑えられている。

・空母と同盟国の基地を主体にした米軍に対抗するため、安価な移動式のミサイルで叩くという「非対称兵器」の開発を中国は進めてきた。

・南シナ海や尖閣諸島の海底に巨大な油田が発見された。

・南シナ海や尖閣諸島を囲む第一列島線。その内側の制海権を中国は握りつつある。

・歴史上、既存の大国と台頭する新興国が対峙したとき、戦争に至る確率は70%を超える。



経済、政治、軍の内情……。

最前線の情報をもとに、米中戦争の地政学を鮮やかに読み解く。

トランプの政策顧問による分析で、日本の未来が見えてくる!



解説:飯田将史(防衛省防衛研究所 地域研究部 中国研究室 主任研究官)



【目次】



■第一部 中国は何を狙っているのか?



第1章 米中戦争が起きる確率

第2章 屈辱の一〇〇年間

第3章 なぜマラッカ海峡にこだわるのか?

第4章 禁輸措置大国アメリカ

第5章 中国共産党の武力侵略



■第二部 どれだけの軍事力を持っているのか?



第6章 軍事費の真実

第7章 第一列島線と第二列島線

第8章 「空母キラー」の衝撃

第9章 地下の万里の長城

第10章 マッハ10の新型ミサイル

第11章 機雷による海上封鎖

第12章 深海に潜む核兵器

第13章 ヨーロッパの最新軍事技術を手に入れる

第14章 小型艦が空母戦闘群を襲う

第15章 第五世代戦闘機の実力

第16章 宇宙戦争

第17章 サイバー戦争

第18章 国際世論の操作

第19章 「非対称兵器」が勝負を分ける



■第三部 引き金となるのはどこか?



第20章 台湾という不沈空母

第21章 問題児・北朝鮮

第22章 尖閣諸島の危機

第23章 ベトナムの西沙諸島

第24章 南シナ海の「九段線」

第25章 排他的経済水域の領海化

第26章 水不足のインド

第27章 火の付いたナショナリズム

第28章 地方官僚の暴走

第29章 中露軍事同盟の成立



■第四部 戦場では何が起きるのか?



第30章 質の米軍vs. 量の中国軍

第31章 米軍基地は機能するのか?

第32章 中国本土への攻撃

第33章 海上封鎖の実行

第34章 どんな「勝利」が待っているのか?



■第五部 交渉の余地はあるのか?



第35章 米軍はアジアから撤退すべきか?

第36章 中国の経済成長は何をもたらすのか?

第37章 貿易の拡大で戦争は防げるのか?

第38章 核抑止力は本当に働くのか?

第39章 中国との対話は可能か?

第40章 「大取引」で平和は訪れるのか?



■第六部 力による平和への道



第41章 「戦わずして勝つ」唯一の方法

第42章 経済力による平和

第43章 軍事力による平和

第44章 同盟国を守り抜く

第45章 中国の脅威を直視する



■解説 飯田将史(防衛省防衛研究所 主任研究官)

「日本の安全をどう守るのか」

ピーター・ナヴァロ[ピーター ナヴァロ]

赤根 洋子[アカネ ヨウコ]

飯田 将史[イイダ マサフミ]

内容説明

米国の一級の専門家たちが分析。トランプ政策顧問が執筆!

目次

第1部 中国は何を狙っているのか?
第2部 どれだけの軍事力を持っているのか?
第3部 引き金となるのはどこか?
第4部 戦場では何が起きるのか?
第5部 交渉の余地はあるのか?
第6部 力による平和への道

著者等紹介

ナヴァロ,ピーター[ナヴァロ,ピーター] [Navarro,Peter]
カリフォルニア大学アーバイン校教授。専門は経済学と公共政策。CNBCの経済番組ではレギュラー出演者としても活躍している。「ビジネス・ウィーク」「ニューヨーク・タイムズ」「ウォールストリート・ジャーナル」等、各紙誌にも寄稿している

赤根洋子[アカネヨウコ]
翻訳家。早稲田大学大学院修士課程修了(ドイツ文学)

飯田将史[イイダマサフミ]
1972年生まれ。慶応義塾大学修士、スタンフォード大学修士。1999年防衛庁防衛研究所入所。スタンフォード大学客員研究員(2011年)、米海軍大学客員研究員(2013年)などを経て、2016年より防衛研究所中国研究室の主任研究官を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

336
米中が衝突する場合。どういう事になるのか?今の状況は? という視点を冷静に見て書かれていた。個人的には中国が倒れるのは内政事情の方が強いように思う。アメリカも本来孤立主義だけど世界中に打って出ないと世界が混乱するので、出ているだけなんだろうな。多分東アジアもアメリカが完全に撤退したら徐々に中東のような混乱が起きると思うし、日韓も自前の軍を強化するし、アメリカにとっては全くメリットのない事になることの説明がわかりやすかった。アメリカの知識人はこの本を読んでるんだろうな。2017/06/10

かわうそ

59
★★★★★衝撃的な本であった。何よりも今までは中国の軍事力を侮っていたものだからもし人民解放軍が日本に攻めてきても自衛隊が一瞬で決着をつけてくれると思っていたのだがそんな甘い考えはこの本を読んだことによって撃破された。中国の軍事力はこのまま経済成長が続けば日本いやアメリカをも凌ぐものになるだろう。アメリカがいくら高度な軍事技術を開発しようとも中国のスパイに技術を盗まれコピーされる。2017/03/18

とくけんちょ

55
世界での中国の台頭はすでに未来のものではなくなっている。米中の経済戦争は、もうすでに始まっているし。もうこの辺りで、共産主義と民主主義は歴史的にも決着をつけるべき時に来たのかと。自由主義の蔓延による自壊が先か、無理な急進による自壊が先か?何一つ、絶対なものはないなぁと、10年後にこの本を読んで、その時どう思うのか楽しみです。2019/09/08

活字の旅遊人

52
原著2015年。ちょっと積読期間があったものの、まだ現在のこととして読めたような気がする。アメリカ軍からみた中国の話であり、その中国の動きを予測し、対応策を考えている。アメリカ自身の軍事的な情報は、どこまで公開しているのか本当のところは分からない。が、中国が事実を公表していないのに、アメリカ側は公にしてしまっているというのは、民主主義的理想により弱点も晒さざるを得なくなっているということなのだろうな。その結果として、相手を見るからに圧倒できる力を持たなくてはならないことになる。なるほど。2021/07/16

おさむ

49
「米国は透明性が、中国は曖昧さと不透明性がそれぞれ抑止力につながると信じている」。トランプ政権の政策顧問が書いた米中の戦争シミュレーション。妄想的な本かと思いきや、冷静かつ客観的に現状を分析しており、説得力がある。とくに軍事力の詳細な説明は一読の価値あり。両国の狭間で揺れる日本にとっては、ぞっとする話(今後数十年の間に日本が戦争の引き金となる危険は大きいなど)も多いが、不都合な真実として受け止めなければなるまい。2017/02/14

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