出版社内容情報
周囲に心を開けない女性教諭と、カメラマンの青年。傷つけながら惹かれ合う二人。人の再生をモチーフに紡がれた鮮烈なデビュー作。彼の悲しみは彼のものなのだ。
でもよく似た悲しみを、私もまた知っている。
選考委員全員が◯を付けた、オール讀物新人賞受賞作を含む鮮烈なデビュー作。
この人は、ただひたむきに人間の再生を描こうとしている。
どの一編にも、心が救われる瞬間が、深く刻まれていた。
ーー白石一文
〈著者コメント〉
傷ついている人、立場の弱い人、大切なものを失った人。どこにでもいるけれども、悲しみを抱えているとは傍目に分からない人たち。そんな人々にスポットライトを当てて、彼らがそれぞれの救いをつかみとっていく道筋を、五つの物語の中に描き出しました。どの物語の最後にも、必ず、彼らなりの光が待っています。
なんだか疲れてしまって、昨日までカラーだった世界が、急に彩りを失ったように感じるとき。ひとりぼっちで、何もかもがモノクロの世界の中へ、迷い込んでしまったように感じるとき。どうかこの本を開いてみてください。読んでくださった方の視界にもう一度、豊かであたたかな色彩が戻ってくるように、そんな願いを込めて書き上げた作品達です。
〈著者プロフィール〉
香月夕花(かつき・ゆか)
1973年生まれ。大阪府出身。京都大学工学部卒。2013年「水に立つ人」で第93回オール讀物新人賞を受賞。
香月 夕花[カヅキ ユウカ]
内容説明
生い立ちに問題を抱え周囲に心を開けない女性小学校教諭と、無自覚なままに人が見抜かれたくないことを言葉で射抜いてしまうカメラマンの青年・葛城。人と交わることが苦手な二人は傷つきながらも惹かれ合うが、葛城は山に撮影に出たきり姿を消してしまい…(「水に立つ人」)。選考委員全員が○を付けた、第93回オール讀物新人賞受賞作を含む鮮烈なデビュー作。
著者等紹介
香月夕花[カツキユカ]
1973年生まれ。大阪府出身。京都大学工学部卒。2013年「水に立つ人」で第九十三回オール讀物新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
❁かな❁
nico🐬波待ち中
naoっぴ
ちゃちゃ