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陰陽師 玉兎ノ巻

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163905181
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

木犀の香が漂う夜、晴明と博雅、蝉丸が酒を飲んでいると天から斧が降ってきて――陰陽師安倍晴明の活躍を描く人気シリーズ第15弾。祝・「陰陽師」シリーズ30周年!



連載開始から30年目を迎えた、大人気の『陰陽師』シリーズ。

今回も、稀代の陰陽師・安部晴明と心優しき笛の名手・源博雅が活躍するほか、

酒をこよなく愛する法師陰陽師・蘆屋道満や盲目の琵琶法師・蝉丸も登場。



月の蝕が起こる夜、奇異なる兎が晴明を呼ぶ――

二本足で立ち、人の言葉を話す兎が探していたものとは。

今宵も晴明と博雅が、平安の都の怪異に挑む。

夢枕 獏[ユメマクラ バク]

内容説明

月の蝕が起こる夜、奇異なる兎が晴明を呼ぶ―二本足で立ち、人の言葉を話す兎が探していたものとは。今宵も晴明と博雅が、平安の京の怪異の挑む。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

224
夢枕獏は、新作中心に読んでいる作家です。シリーズ30周年の記念作品の本作は、秋や月をテーマにした短編が多く、正に今の季節、秋の夜長に打って付けの1冊です。どの作品も幽玄で優雅に味わえますが、オススメは女性の情念が切ない「輪潜り観音」と「水化粧」です。現在進行形の全集を完読するプロジェクトが完了したら、「陰陽師」完読プロジェクトを立ち上げようかなぁ!2016/10/03

れみ

157
安倍晴明と源博雅が登場するシリーズ15作目。晴明の家でふたりで酒を飲みながらつらつら話すうちなにやら依頼が舞い込むお約束の展開だけどそれが良い。そしてそういう展開のなかでこの不思議な現象の原因や晴明がこれをどう解決しようとしていて博雅はそこにどう関わってくるのかを分からないなりに予想したり想像するのも面白い。それにしても博雅は相変わらず無意識に事態を解決に導く働きをするところが素晴らしい。そして「道満月下に独酌す」は道満のちょっと切ない感じのお話。最近は晴明や博雅が登場しないお話も結構あるけどそれも好き。2016/12/20

KAZOO

142
このシリーズも最近はいつも単行本と文庫で2回づつ読んでいます。文庫化するまで待てなくてという状態が続いています。いくつかの短編が収められていてマンネリのような気もするのですが、いい心地で読んでしまいます。道満も出てきてすっかりいい人間になってしまっています。この中では月蝕に絡んでの玉兎ノ巻が結構いい話でした。2017/08/07

紫 綺

133
陰陽師シリーズも早30周年になるのか…。いつものように季節を愛でながら、酒を酌み交わし、数多の妖し事を均していく。以前より禍々しきものは減り、心温まる話が多かったような気がする。2016/12/29

Rin

90
[借本]題名と表紙のイラストがぴったりの内容。お月様も兎もしっかりと登場して、今の季節に読むことができてよかった。人や自然、季節の移ろいを感じつつ、ヒト以外のものの存在感がしっかりと在る。人外の怖ろしさ、ヒトの怖ろしさもしっかりと浸み込んだ物語。ただ怖いだけでなく、そこに潜んでいる理由や人間の心情がどこか寂しかったり、悲しかったりと余韻を残してくれる。道満さんはすっかり悪い人という印象が消え去ってしまって人間味が増している。このシリーズは30周年ということですが、もっともっと続いてほしいです。2016/10/26

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