出版社内容情報
ジェイムズ・エルロイ[エルロイ,J.]
佐々田 雅子[ササダ マサコ]
内容説明
日系人に浴びせられるヘイト。鑑識官アシダは単身、真実を追う。ジャップ殺しの罪はジャップに着せろ。燃え上がる人種差別。戦争の恐怖と狂躁。そこから利をむさぼろうとするやつらがいる。その中で正義を追求する者たちがいる―これぞエルロイ、これぞ警察小説!
著者等紹介
エルロイ,ジェイムズ[エルロイ,ジェイムズ] [Ellroy,James]
1948年、ロサンジェルス生まれ。10歳のときに何者かに母親を殺害され、以降、作家となるまでアルコールや薬物に依存した生活を送る。1981年、『レクイエム』で作家デビューを果たし、その緻密きわまりないプロットと「英語という言語に暴力をふるう」と評された文体を駆使して孤高のノワール作家としての地位を確立、その影響を受けた作家は数多い
佐々田雅子[ササダマサコ]
1947(昭和22)年生まれ。立教大学英米文学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
85
上・下巻、800P強一気読みでした。LA四部作、アンダーワールドUSA三部作と複雑に絡み合って、大きな物語を構成しているんだと思いますが、忘却読者のため、ほとんど覚えていません。今後新LA四部作が展開して行くんでしょうが、早く出してくれないと直ぐに忘れてしまいます(笑)それにしても何故今、1941年の物語を書いたのでしょうか?2016/08/03
藤月はな(灯れ松明の火)
62
日系アメリカ人への憎悪が膨れ上がる中でアシダらは犯人の手掛かりを掴み始めるが・・・。共産主義からの対日感情を鼓舞するためにケイ達に利用されるアシダ。でも彼がケイがバッキーの裸を知らないという事にほくそ笑む姿は完璧に友情以上の感情からなる優越感だよな・・・。ベティは口程にもない屑女と判明。その分、色々、追い詰められるダドリーが段々、可愛く思えるのが不思議。そして私は相変わらず、クレアが嫌いだと再確認。パーカーが見つけた乗馬ズボンを履いた赤毛女の写真って惨殺されたエルロイの母、ジヴァニー・ヒリカその人じゃない2016/11/16
ヘラジカ
31
戦争開戦直後、人種的憎悪渦巻くLAで起きた凄惨な殺人事件。難航する捜査の裏にひそむ曲者たちは、私利私欲をぶつけ合い火花を散らす。心身ともに傷だらけの男たちが狂奔する様を、エルロイならではの筆力で描きだした渾身の大作。力の込めようというか魂の込めようが、読んでいてジンジンと感じられる。あの年になって新たなる四部作を構想するだけで常人ではないが、それをこの密度で現実化するのだから、もはや犯罪文学界の巨人だとすら言えるのではないだろうか。次作がいつになるかは分からないけど、また首を長くして待っています。2016/06/01
鱒子
26
図書館本。上巻はアシダが主役でしたが、下巻はダドリーが主役。新シリーズはこのままダドスターで突っ走るんでしょうか。それにしても、「ブラックダリア」が大好きだった私は、今作でのケイのブッとんだ感じに戸惑いを覚えます。本当に同一人物かいな? ともあれ、次回作に期待大!です。その前に未読のアンダーワールドシリーズ読んどかなくちゃ。2016/09/26
Satoshi
15
エルロイの新シリーズであり、暗黒のLA4部作の前日譚となる。刑事の語り口とケイ・レイクの日記で物語は進む。真珠湾攻撃の前日に日本人家族が殺害され、日系人刑事が捜査する。日中戦争のなかで、LAでも日系と中華系の対立があり、そこで謀略を働かす悪い白人と共産主義者たち。本作でも大活躍のダドリー・スミスは暴力性と性的倒錯を抱えながら危機を乗り越えていき、なぜか共感を持てるキャラクターだ。次作はいつ出版されるのだろうか2025/11/20




