存在と時間 哲学探究〈1〉

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存在と時間 哲学探究〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163904290
  • NDC分類 104
  • Cコード C0095

出版社内容情報

なぜ生み出される意識は数多くあるのに、私が意識できる意識は一つなのか? 存在と時間をめぐる哲学上の難問に挑む、哲学の旅。

この人だけが私で他の人たちが私でないのはなぜか。
すべての人間に意識があるのに、
現実に感じられる意識が一つしかないのはなぜか。
一つはあるのはなぜか。
無限の時間の中で、なぜここが、そしてここだけが〈今〉なのか。

〈私〉の精神を〈私〉から他者に移動させてみる、
あるいは時間を〈今〉から過去に移動させてみるといった思考実験。
また、「時間の矛盾」を主張したマクタガートの議論を通じて、
これまで覆い隠されてきた〈私〉と〈今〉をめぐる問題の核心に迫る。

存在と時間の深遠を問う哲学的冒険!

内容説明

“私”と“今”は実在しない。この人だけが私で他の人たちが私でないのはなぜか。すべての人間に意識があるのに、現実に感じられる意識が一つしかないのはなぜか。一つはあるのはなぜか。無限の時間の中で、なぜここが、そしてここだけが“今”なのか。存在と時間の深遠を問う哲学的冒険!

目次

第1部 世界はなぜのっぺりしていないのか(私は何を問いたいのか―無内包の現実性;私は何を問いたいのか―中島義道氏の解釈との対比;私が安倍晋三になってもなったという変化は起きない;繋がりの仕組みによる“私”や“今”と、むきだしの“私”や“今”;「私である」ことが成立するための異なる二つの基準;“私”の分裂からカントの超越論的統覚・サルトルの前反省的自己意識をへてヴィパッサナー瞑想からアブラハム的一神教へ;繋がりの原理と語りの原理―二種のカント原理;「語りの原理」の根幹にある世界把握;哲学とは何か―「可能性」のタウマゼイン語法)
第2部 時間的なのっぺりしていなさの特殊性―マクタガートの議論を中心にして(極限の貧しさと極限の豊かさ―ヘーゲル『精神現象学』の冒頭部について;マクタガートのA系列とB系列とは本当はどういう分類なのか;時間の矛盾を人称や様相と同型である側面において考察する;マクタガート化されたデカルトをへて認識論的問題設定を退け、「正数と負数」と「加法と減法」の対比によって時間を考える;“端的な現在vs.動く現在”vs.“現実の現在vs.可能な現在”;B系列こそが時間の動性の表現である;現実の動く現在;“私”と“今”の違いを語りの原理と繋がりの原理の対比から考える;ただ不思議なことがありありと与えられているだけ)

著者等紹介

永井均[ナガイヒトシ]
1951年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、日本大学文理学部教授。専攻は哲学、倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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へくとぱすかる

38
時間がかかった。しかし読了! 誰しも一度くらいは考えそうな、しかし青山氏の言う通り、やはり世界で初めての論考じゃないだろうか。似たような話を知らない。「語り得ぬもの」を無理に語っている感じが濃厚だが、「私」といい「今」といい、なぜか端的にこれがただひとつあるのに、語ろうとすれば汎化されてしまう。それでいて、その端的さは消えない。それこそ出発点なのに終着点でもあるんだなぁ。2016/05/04

ころこ

33
第1部は従来の議論をカント原理とライプニッツ原理に綺麗に分けて説明しています。65ページにあるデカルトの説明に今更ながら気付かされたことがありました。第1部で書かれていたことの要約は、9章にあるプラトンとアリストテレスの対立を探究のパラドックスという表現で第1部を締めくくっていることに集約されています。第2部の14章で行われた新たな議論とは、257ページのことのようです。<今>性を維持したまま<今>が動くということのようです。簡単に書けば身も蓋も無い議論ですが、少なくとも<私>は動かないので、<今>のまま2019/02/16

テツ

25
噛み砕き咀嚼し少しずつ読み進めたけれど難しかった。『私』と『今』という小学生でも知っている言葉なのにその意味を説明しろと言われたら大抵の大人が挫折すると思う。難しいけれど理解はしている(と信じてしまっている)ことを言語化する途中で、理解していた筈の事柄が淡雪のように溶けて消えていってしまう感覚。そして疑うことすらなかった既存の概念への疑問と新しい驚き。世界は知ろうとすればするほどに深く広くなっていく。近いうちに再読したいです。2017/03/05

ナハチガル

9
「ある種の読者を念頭においてスタートしたにもかかわらず、途中から読者のことなどまったく考えない『孤独な闘い』に陥った。読み取ってくれた方が一人でもいたなら有難いというほかはない」この「途中から」というのがはっきり分かるくらい、途中から訳が分からなくなってしまったが、歯を食いしばってなんとか最後まで読んだ。こういう本に出会い、僅かとはいえ著者の考えているらしきことを読み取ることが出来た(?)のは、望外の喜びだ。私が私として今を生きている、これは本当に驚くべきことだ。父さん母さん、産んでくれてありがとう!S。2018/10/18

けんた

7
〈私〉と〈今〉の問題について徹底的に議論されています。いい加減にしろ!と言いたくなるぐらいです。2015年に書かれた原稿だそうでまだ新しいですが、何年かしたら世界的にもこの手の本の決定版になってたりするんじゃなかろうか?と思ったりします。2016/08/07

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