死仮面

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  • サイズ B6判/ページ数 351p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163903934
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

埼玉県北部の町で、連続少年失踪事件が起きていた。中学三年の「僕」はマリオネットの仮面の男が犯人と見て、その屋敷に行くが……。

秋月雅代が、急死した内縁の夫が勤めていたはずの高校に連絡すると、「そんな教師はうちにはおりません」と言われてしまう。「夫」は、名前も身元も偽っていたのだ。では、いったい何者だったのか?
手がかりは、大学ノートに遺された小説のみ。少年の失踪事件が相次ぐなか、中学3年生の「僕」が、行方不明となった同級生を救うために、仲間3人と、仮面の紳士が住む屋敷を訪ねるストーリーだった。そこで起きた惨劇は現実なのか……。
真実を知るべく、雅代は、物語の舞台となった地方都市に向かった。

内容説明

「君と一緒にいて幸せだったよ」と言い遺して急死した十津根麻里夫。彼が勤めていたはずの高校に「妻」の雅代が連絡すると、「そのような名前の教師はおりません」と言われる。「夫」は名前も身元も偽っていたのだ。正体は何者なのか?それを解く手がかりは、大学ノートに残された小説のみ。失踪した中学生の少年を救うために、同級生四人組が、マリオネットの仮面の男に立ち向かう物語だった―。

著者等紹介

折原一[オリハライチ]
埼玉県出身。早稲田大学文学部卒業後JTBに入社、雑誌『旅』などの編集に携わる。1988年、『五つの棺』でデビュー。同年『倒錯のロンド』で江戸川乱歩賞候補、95年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

151
折原一さんの本は再読待ちが手元にどっさりとあるのですが、新刊が出ると読んでしまう悪い癖があります。久しぶりですがやはり折原節は健在なようです。現実と小説の区別がわかりにくく、叙述トリックという折原さん得意の分野でさらになんか読んでいても込み入ってくる気がします。私はこのような感じは嫌いではないのですが、ダメな人も多いのではないかと思われます。黙シリーズの続きを出してもらいたいと思っているのですが。2016/05/05

starbro

138
タイトルと表紙に魅かれて読みました。折原一、初読です。最近、久々BOØWYのLIVE CDを聴いたので、脳内BGMにMARIONETTEが流れて、350P超一気読みです。江戸川乱歩の怪しげな雰囲気で快調に飛ばしたのですが、最期の種明かしが少し尻すぼみでした。もう一捻り、二捻りあっても良い気がします。だから江戸川乱歩賞を受賞出来ていないのかなぁ?2016/07/25

ダイ@2019.11.2~一時休止

127
事実婚の夫が亡くなり、正体を知る手がかりが書き残した小説のみ。小説の内容は真実なのか・・・と折原さんらしい内容でした。2016/05/06

タイ子

74
これまで読んだ折原さんの本は絡み合う登場人物たちで惑わせられたが、これはストーリー自体がどないなっとん?みたいな。離れた場所で展開する2つの話が何やら繋がってきたぞ、いやこれは時間軸の問題か?とかいろんな推理をしながら読んでいくうちに・・・。えっ!ありゃま!何じゃこれ!そんなぁ!ま、こんな思いが駆け巡るわけです。謎は解けるのですが、いかんせんそんな思いですのでモヤモヤ感は否めず。いやぁ、これが折原さんなんですかね。2019/01/11

のぶ

73
この作家のファンで、デビュー以来作品はほぼ全部読んでいるが、本作ほど訳の解らないものは初めてかもしれない。過去の作品の多くは叙述ミステリーで、冒頭から何かある?と思わせながら最後で騙された快感が魅力で、今までも着地が良く解らない本はあったが、これ程理解不能なのは他にない。題材を実際の事件に取っている作品も多く、いろいろ考えたがこれと言ってヒントで思いつくものはなかった。自分の理解不足もあるかもしれないが、これはプロットが破綻しているとしか思えない小説だった。2016/06/03

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