出版社内容情報
祖父、母、兄、甘ったれの妹に囲まれ愛情ゆたかな日々を送る19歳の美緒。昭和テイストな「山田家」をめぐる謎は意外な展開に。
“あたしは自分の家族が好きだ。こんなこと云うとイタい娘って思われるかもだし、自分でも恥ずかしいヤツとかちょっと思うけど、いかんせん事実だから仕方ない”
優しい祖父と母、しっかりもののイケメンな兄、そして甘ったれの妹に囲まれ、愛情ゆたかな日々を送る19歳の美緒。東京下町、昭和テイストな「山田家」をめぐる謎は、意外な展開を見せて、ひと夏の記憶をかけがえのないものに変えてゆく――。当たり前の幸福が切ないほど愛おしくなる短編連作集。
内容説明
深夜の住宅地で惨殺事件―何者かが侵入、就寝中の一家を刃物で殺傷。お祖父ちゃん、お母さん、お兄ちゃん、そして甘ったれの妹。これが、あたしの大好きな家族。―美緒19歳。ある一家の夏の記録。
著者等紹介
彩坂美月[アヤサカミツキ]
山形県生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2009年刊行『少女は夏に閉ざされる』(旧題『未成年儀式』)で第7回富士見ヤングミステリー大賞に準入選し、作家デビュー。2012年『夏の王国で目覚めない』で第12回本格ミステリ大賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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