出版社内容情報
沢村一家の笑えてホロリとする日常を描いたホームコミック第2弾。普通の毎日が続くこと、それが本当の幸せなのかも、と感じる一冊。
スポーツジムに通ったり、レンタルDVDで昔の映画を観たり、自分史を書き始めたりと、定年ライフを満喫中の70歳のお父さん。
行きつけの喫茶店があったり、時には近所のお友達と高級ランチを食べに行ったりもしている、社交的で友だちが多い69歳のお母さん。?未婚で彼氏なし、入社18年目のベテランOL。家事はお母さんにお任せで平和に暮らしてはいるけれど、将来への不安も頭をかすめる40歳の娘ヒトミさん。?
そんな平均年令60歳の沢村さん一家の3人の日常を描いたホーム・コミック第2弾。高齢になった親、長年連れ添った夫婦、40代の娘、それぞれの視線で描かれた日常は、「あるある」と共感し、笑いながらも思わずホロリとくるシーンが満載。普通の毎日が続いていくこと、それが本当の幸せなのかも、と感じる一冊です。
描き下ろしマンガ「沢村さん家が4人家族だった頃」も収録。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
137
1作目を読んでいないけど読了。面白かったです。こういう家族っていいなぁ。ヒトミさんが両親を思ってたまにちょっぴり不安になったり悲しくなったりするのわかります。私も次のオリンピックまで母は元気でいるだろうか・・なんて思って不安になってしまいます。でもあっという間に時間は経ってしまいそうで怖いです。親孝行しないといけないですね。2016/05/15
ひめありす@灯れ松明の火
85
六十歳をすぎるともうペットショップでは犬猫を売ってくれなくなると言う。理由はペンとの寿命中幸せに面倒を見てくれる保証がないから、だそう。いつまでも娘のままで小さな頃から好物は変わらなくて、お肉の量も減らなくて。言いたいんだけれど、口に出せない事。小さく笑うしかない事。色々自分に近いがあってズーンとなる感じでした。でも、ヒトミさんを見ていると大丈夫だな、どうにかなるんだな、とほっとします。お父さんの小さなおせっかいとか、典江さんのお父さんの方が……というキュートな惚気などまだまだ二人ともお若い!私も頑張ろう2016/08/20
美登利
85
う~ん、とても切ないな。私は結婚した26歳から親とは遠く離れて暮らしてるので、今の自分と同じ歳くらいには別暮らしが始まりました。親がドンドン歳を取っていったり、もちろん同じように自分も歳を取るのだけれど、その様子をお互いに間近に見る機会が無かったから正確にはあるある!ではないのですが、これは40歳過ぎればどんな状況でも感じる事なんだよな~。そんな何気ない日常を描くミリさん。私には父親は50代で止まってるので70歳過ぎた姿が想像出来なくて、時折胸にずしんとくる言葉がありました。ヒトミさん、頑張れ~!2016/02/14
キク
69
余命を考えると、もう犬は飼えないと思っていた夫婦が「あれ?いなくなると思っていた娘がいつまでも結婚しないで実家にいるから、ひょっとして飼えるのか?」と考え始めてた。それを嬉しそうでも寂しそうでもなく、淡々と夫婦で語る。歳月が流れても、親と子の関係は変わらず、犬は家族として記憶に残り続けている。すごくシミジミきました。2022/03/29
ひめありす@灯れ松明の火
62
『オトーさんという男』『おかーさんという女』の二つもフィクションだけど読んでいるし、上京の経緯も読んでるので、何となくこの沢村さんは益田さんにとっては『こうしたかった』もう一つの未来の形なのかな、と思います。地元で昔からの家で、昔からの関係の中で、穏やかに過ごしていく日々。どちらがいいとか、どっちが駄目だとかではないけれど『そういう選択肢もあったな』みたいな。職業柄他の人より少し早く老いとか老後を考えるので『このまま死ぬまで一人だったら誰にどういう風に迷惑をかけるんだろう』とヒトミさん並に考えると怖いです2016/08/20