空棺の烏

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 364p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163903026
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

宗家の近衛衆を養成する「勁草院」に集った少年達は、果たして厳しい訓練を乗り越えられるか? 大人気「八咫烏」シリーズ第四弾。

シリーズ累計15万部突破! 大人気「八咫烏」シリーズ
待望の最新刊はエリート武官を目指す少年たちの成長譚

人間の代わりに八咫烏の一族が支配する世界=山内を舞台とする、「八咫烏」シリーズの第4弾。本作の舞台はこの世界を統治する宗家の近衛集団「山内衆」を養成するための訓練学校「勁草院」である。15歳から17歳の少年たちが集められ、全寮制で上級武官になることを目指した、厳しい生活が待ち受けている。
前作の『黄金の烏』で突如出現した人を喰う大猿へ立ち向かうため、次の日嗣の御子である若宮へ忠誠を誓った雪哉も新入生の一人。若宮の近習であった経歴や自らの経歴はあえて明かさず、勁草院での日々がはじまったものの、そこに待ち受けていたのは、若宮の母の実家である西家の御曹司・明留を中心とする若宮派のグループと、廃太子された若宮の兄・長束を再び皇太子へと推す南家系統の公近グループの激しい対立、さらに兄弟の父である金烏代の意向を重視する教授陣――間近と見られていた、若宮の即位が神官たちによって延期が決まるという不穏な空気の中で事件は次々に起こる。
実力主義が前提の学内で、貴族階級出身の宮烏と庶民階級出身の山烏の身分格差が歴然となるにつけ、山烏出身で雪哉と同室となった茂丸、あらゆる武術で天才的な腕をみせる千早らもこの争いに絡んでくる。果たして身体が誰より小柄な雪哉は、頸草院での争いを勝ち抜くことができるのか? そして若宮の即位はなるのか……。
雪哉、明留、茂丸、千早という四人の少年たちのビルディングス・ストーリーとしての要素も強く打ち出し、友情あり、冒険ありの一冊!

内容説明

八咫烏の一族が支配する世界山内で、宗家を守るのは山内衆と呼ばれる上級武官。勁草院という養成所で厳しい訓練がほどこされ、優秀な成績を収めた者のみが護衛の栄誉に与る。平民の茂丸、下人の千早、大貴族の明留、そして武家の雪哉。生まれも育ちも異なる少年たちは、勁草院の過酷な争いを勝ち抜き、日嗣の御子を護る武人になれるのか…?「八咫烏シリーズ」第四弾。

著者等紹介

阿部智里[アベチサト]
1991年群馬県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、『烏に単は似合わない』で松本清張賞を史上最年少受賞。14年早稲田大学大学院文学研究科に進学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

205
勁草院(宗家近衛兵養成所)首席卒業時の変貌は当然として【ぼんくら次男坊】キャラでデビュー作から登場した雪哉。単に院生として学ぶだけでなく、敵対勢力の排除・精鋭を若宮陣営に引き入れ、果ては勁草院そのものの在り方まで変革させてしまう辣腕と明晰な頭脳。目立たぬ人畜無害な外見に秘めた力量は、結城中佐が【D機関】にスカウトに来そう(柳広司さん「ジョーカーゲーム」シリーズ)清賢教官の感じた通り「化け物を倒すためには、己も化け物になるしかない、化け物で構わない」と雪哉は思っているのだろう。致命的な弱点持つ真の金烏に→2015/08/30

ちはや@灯れ松明の火

182
君がため新たに歩む武者の道。金の烏を守るべき山内衆となるために、己が素養を鍛えんと若人たちが励む場所。学ぶは六芸四術二学、集うは平民下人に貴族、烏は朋友を選び出す。学び舎に散る派閥の火花、生まれ育ちの差による反目、疾風に勁草を知るが如くにぶつかり合いで芽生える絆。延びた即位と開かぬ禁門、空の棺と戻らぬ記憶、消された歴史を嗤うが如く水を越え忍び寄る猿。心身鍛錬人材確保、文武両道権謀術数、君がためならこの身を尽くす。烏は主に足を捧げる、太刀を賜り忠誠を誓い、黒き翼を盟友と並べ、嵐に耐えるあなたと共に戦うと。 2016/02/10

nono

180
図書館本。シリーズ第4弾。今回はやはり只者ではない雪哉の話。懐刀はこうじゃなきゃ。しかし能ある烏は何とやら、という感じで容赦ない部分も主譲りかと。後半での猿も続きが気になる。続巻は来年の夏!?長いなぁ。2015/10/06

takaC

170
雪哉、恐いよ・・・2015/12/15

みっちゃん

165
図書館の順番が来るのを、一日千秋の思いで待っていた。「空の棺の烏」って!?もう気になって、気になって。始まりはまさかの学園もの風で、このシリーズで!?と信じられない思いだったけど、なるほど、やっぱりね。雪哉のキレッキレぶりに感嘆すると同時に、この子、シリーズのラストではどうなっちゃうんだろう?とちょっと心配になった。新たに明らかになった「真の金烏」の資質、これがまた大好きな設定。物語世界のエピソード0にあたるという来年夏の新作が待ち遠しい。「玉依姫」って誰だよ〜っ!(◎-◎;)2015/10/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9765710
  • ご注意事項