出版社内容情報
京都の街で次々起こる、ホームズ譚を模した殺人事件。犯人の挑発に、「日本探偵公社」所属の名探偵キングレオが乗り出した!
京都の街で次々起こる“シャーロック・ホームズ譚”見立て殺人事件。
犯人の挑発に、「日本探偵公社」所属の名探偵キングレオが乗り出した!
顔なき犯人との知恵比べ、見え隠れする黒幕の存在……
勝負は、引退を賭けた探偵バトルへともつれこむ。
若き超人探偵×伝説の老探偵、勝つのはどっちだ――!?
内容説明
名探偵キングレオとその助手・大河が挑む、顔なき犯人との知恵比べ。そして勝負は、引退を賭けた探偵バトルへともつれこむ!京都の街で次々起こる“ホームズ譚”見立て殺人事件。
著者等紹介
円居挽[マドイバン]
1983年、奈良県生まれ。京都大学推理小説研究会出身。『丸太町ルヴォワール』で講談社BOXより長篇デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
76
『シャーロックノート』とリンクしている(同一世界?)である事に全く気がつかないで読み始めてしまって、途中で気がついてびっくりしました。ずっと横断的に読み続けている探偵士ものの一冊。高名すぎる『シャーロックホームズの冒険』のオマージュ作。元々の話も大体覚えているので『これはこういうギミックかな~』とか『ほほうこれでこれを使いますか』みたいな余計な部分も邪推で楽しく読めました。城坂家とはまだまだ縁が続きそう。その内瑠璃ちゃんとか茉莉花ちゃんみたいな妹が出てくるんじゃないかしらと勝手に想像してわくわくしています2016/02/07
nyanco
76
京都を舞台にしたシャーロック・ホームズ譚、面白かったです。 「日本探偵公社」設立の由来など、遊び心溢れながらも、それらしい設定が面白い。 ミステリ キャラも良く、関係性を含めて楽しむことが出来ました。 円居さんお初なので「ルヴォワールシリーズ」は未読、こちらの世界観が好きな方の間では賛否が分かれているようですね。 「ルヴォワール」を読むのを楽しみにしたいと思います。2015/07/29
オーウェン
54
ルヴォワールシリーズのスピンオフ作品。 天上天下唯我独尊探偵の獅子丸。 通称キングレオと助手の大河が警察に代わって事件を解いていく。 1から3話は単独だが、4と5話にはルヴォワールシリーズの論語が関わってくる。 ホームズのタイトルを題名にしているが、それに掛けてか論語がモリアーティのように2人を引きずり回す。 5話は恩師と対決する獅子丸だが、どちらにせよ論語は得しかないという極論もまた恐ろしい。 犯人がまさかあの人とは意表を突かれた。2021/06/21
藤月はな(灯れ松明の火)
53
何でもありなごった鍋風ミステリー。ルヴォワールシリーズのパラレルワールドを舞台に、BBCのSHERLOCKをオマージュにした上にスパイス要素に麻耶雄高作品での「例え、探偵より有能でも探偵の自動書記となりえる助手による理想によって探偵像は支えられる」を盛り込んだ作品。匂い系要素や義出臣=フェル博士というミステリ通には堪らない小ネタにニヤリ。しかし、元アナウンサー希望だった自意識過剰の秘書さんがSHERLOCKのもりーちゃんんにドノヴァン刑事とアンダーソン鑑識官を合わせたキャラみたいでちょっとイラッとしました2015/08/19
そうたそ
40
★★★☆☆ 作品全編にわたって作者のシャーロック・ホームズへの敬意が感じ取れる作品。容貌は秀麗、運動神経は抜群、頭脳明晰etcととにかく日の打ち所のないような主人公獅子丸の探偵像は、シャーロック・ホームズそのものを思わせる。個人的には未読だが、「ルヴォワール」シリーズとリンクしている部分も随所に見受けられる模様。ミステリとしては無難な出来であるが、作品の設定が派手すぎてミステリとしての地味さを覆いつくしてしまっている。京都が舞台というのも作者ならではであるが、それにしても物騒すぎるだろう。2015/08/13