出版社内容情報
トロツキー、スペイン内戦、ノルマンディー上陸……現代史を切り取ったキャパの数多の名作はいつ、どこで、どのように撮られたのか?
キャパがその激しい一生で
捉えた一瞬の数々、
その足跡を辿り、同じ現場に立つ。
◆写真史上もっとも有名な作品のひとつ「崩れ落ちる兵士」をはじめ、数多の名作を撮影した伝説の戦場写真家、ロバート・キャパ。著者は学生時代よりキャパにシンパシーを抱き、評伝の翻訳、写真集の監修など、その生涯を追い続けてきた。
2013年の『キャパの十字架』では、「崩れ落ちる兵士」の撮影の真相に迫り、その作品の秘密がキャパに背負わせた“十字架”を感動的に描き切った。
本書で著者は、キャパが故国ハンガリーを出てから、最期の地インドシナに至るまでの人生すべての旅路をたどり直す。キャパが生涯で残した数多の写真の撮影場所を可能な限り探し歩き、同じ角度で現在の光景を撮影したのだ。
キャパの実質デビュー作であるデンマークでのトロツキーの撮影から、運命のパートナー、ゲルダ・タローと出会ったパリ、スペイン戦争での数々の名作、第二次大戦のノルマンディー上陸作戦やパリ解放、唯一の来日から最期の地インドシナまで、著者は世界中を旅して、キャパがレンズを通して見たものを追体験する。そして旅の最後には、ニューヨークに眠るキャパの墓へ……。
世界中を追う「キャパへの旅」で、キャパが歩みつづけた「勇気あふれる滅びの道」すべてを巡礼することで、人間・キャパの全体像が見えてきた。
著者の永年にわたるキャパへの憧憬を締めくくると同時に、今までにない形の紀行・人物ノンフィクションを提示する大作。
内容説明
トロツキー、スペイン戦争、ノルマンディー上陸作戦…ロバート・キャパが切り取った現代史の重要場面の現場を探し、同じ構図の写真を撮影する。いつ、どこで、どのようにそれらは撮られたのか?世界中を巡る「キャパへの旅」から、その人生の「勇気あふれる滅びの道」が見えてきた。著者の永年にわたるキャパへの憧憬をしめくくる、大作「人物+紀行ノンフィクション」。
目次
1 旅するキャパ
2 キャパを求めて(路上の写真屋(東京/日本)
そこに革命家がいた(コペンハーゲン/デンマーク)
旗の消えた街(ザールブリュッケン/ドイツ) ほか)
3 ささやかな巡礼
著者等紹介
沢木耕太郎[サワキコウタロウ]
1947年、東京都生まれ。横浜国立大学卒業。79年、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞。82年、『一瞬の夏』で新田次郎文学賞。2003年、菊池寛賞。2006年、『凍』で講談社ノンフィクション賞。2013年、『キャパの十字架』で司馬遼太郎賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fwhd8325
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ジュール リブレ
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