EVENA(エベナ)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163901978
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ある町で巻き起こる、盗み、殺人、違法薬物「エベナ」をめぐる攻防。冷静な狂気が疾走する椎名誠初のエロティックハードボイルド。

雨の中、「エベナ」を酒で流し込み、いい気分でトラックを運転中、人を轢きそうになった「おれ」。幸い人は轢かなかったが、「おれ」のトラックの急停止が原因で、多重衝突事故が起こってしまった! トラックから離れ、逃げ込むようにたどりついた田舎町のバー。そこで知り合った奇妙な男に誘われて、「おれ」は大金が隠されているという家に忍び込むことにした。それからも「おれ」は否応なく犯罪に巻き込まれてゆき――。
小さな町で巻き起こる、盗み、殺人、逃亡と追跡、そして高値で取引される違法薬物「エベナ」をめぐる男たちの攻防。そして一癖も二癖もあるアウトローたちのやり取りの中に生まれる、奇妙なユーモア……。「エベナ」の幻覚が彩る、椎名誠初のエロティックハードボイルド。

内容説明

疾走する冷静な狂気。エクスタシーに壊れた奴らがまたどこかで死んだらしい。椎名誠初のエロティックハードボイルド。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林 一歩

21
エベナというdrugを巡るクライムストーリー…とでも言えば良いのかしら。これまでの椎名誠なタッチを残しつつ、少し毛色の異なる小説であった。2015/06/10

あび

8
中盤の独居老人のくだりは『走る男』と一緒でしたね。読みやすさというかストーリー的には走る男のほうが好きだったかな。2018/07/11

toshi

8
登場人物が全員まともじゃない。 こういう設定だと、最後はハチャメチャ、ドタバタで終わるところだけど、流石に椎名誠はしっかりしている。 ただ、中途半端なところで終わっていて、いろんなことに落とし前が着いていない。 こういう小説はいかにも椎名誠が書きそうな感じだけど、エッセイや一部の短編を除いて、私の知る限りはじめてのパターン。2015/03/02

wasabi

7
「椎名誠初のエロティックハードボイルド」ってな紹介に、半信半疑どころか8割方疑ってた。後出しのディスりじゃない、ホントだって。基本、シーナファンながら、彼は優れたエッセイストではあっても、小説家としてはどうなんだろう。これって、イカれた浮浪者たちのセコいせめぎ合いでしょ。殺しは衝動的で泥臭い。痴呆の婆さんにかくまってもらう主人公や、別れた女の家事姿を覗いて自慰に耽る鼻曲げ男。最後は何なんだ?「エベナ」なるクスリを検索すると実在するが、薬効は更年期障害だって。2018/12/18

ダンスにホン!ころりん

7
20150125第1刷発行 表紙を傷めないようはがして持ち歩き少しずつ読んだ。表紙の下から現れた赤い表紙のほうが内容にぴったり合っている。表と裏、前と後、椎名さん初のハードボイルド、あと少しで読み終わるけれどラストはもう少し時間をおいて…。ずっと読み終わりたくない(結末を知りたくない)不思議な一冊。2015/02/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9262197
  • ご注意事項