出版社内容情報
昭和49年10月14日、長嶋が現役引退した一日を完全再現。引退を決めた瞬間からあのフレーズが生まれた経緯までを本人が明かす。
「我が巨人軍は永久に不滅です」の真実
昭和49年10月14日、長嶋が現役引退した一日を完全再現。引退を決めた瞬間からあのフレーズが生まれた経緯までを本人が明かす。
内容説明
昭和49年10月14日、伝説のスピーチとともに、17年間の現役生活に幕を下ろしたミスターG・長嶋茂雄。その決断に至るまでの葛藤を、40年の歳月を経たいま、初めて語る。
目次
序章 ファンあってのプロ野球
第1章 葛藤のラスト・シーズン
第2章 後楽園に“名画”の舞台を
第3章 ラストホームランと予告なき場内一周
第4章 涙の場内一周、それぞれの思い
第5章 9201打席目の併殺打
第6章 スピーチに秘められた“ミスターG”の誇り
著者等紹介
鷲田康[ワシダヤスシ]
1957年埼玉県生まれ。慶應義塾大学卒業後、報知新聞社入社。87、88年に中日担当。91年オフから巨人キャップとして93年の長嶋監督復帰、松井秀喜選手の入団などを取材。およそ10年にわたり読売ジャイアンツ取材に携わった。2003年に独立。日米を問わず野球の面白さを現場から伝え続け、『Number』ほか雑誌・新聞で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
下町ロコモーティブ
12
*1974年10月14日。後楽園球場での長嶋選手最後の日を圧倒する取材力で描く著書。私も銭湯に行けば先ず3番の下駄箱を探しました。長嶋選手がスランプの時には当時野球ばかりやっていた自分も打てなくなりました。下記のサイトが見つかりました: http://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009030133_000002017/12/17
ライアン
9
長嶋さんの引退試合について書かれたもの。あの有名な名文句ばかりが目立ちましたが、当時はもっと別のシーンが皆さんの印象に残っていたとは知らなかった。そしてそのシーンはファンを大事にする長嶋さんだからこそ生まれたシーンだったし、最後の舞台もあんな凄い言葉を残してしまうというのは本当にエンターティナーだったんだなと思う。2023/12/24
anken99
7
長嶋好きにはたまらない一冊。あの伝説の引退試合におけるスピーチ。しかし、実はそれ以上にドラマチックな最後の日であったとは。ファンを何よりも大切にした長嶋が、警備上の理由から止められながらも、最後にグラウンドを一周したシーンこそ最大のクライマックスであったことは知らなかった。その際に、何度も男泣きに泣いたという長嶋。ぜひリアルタイムで見たかった。2024/08/31
しゃんしゃん
7
「我が巨人軍は永久に不滅です」伝説のスピーチから40年。現役引退までの葛藤を初めて語る。人間の価値とは他への影響力と言えるのではないか。王、イチロー、松井をはじめ記録としては長嶋を上回るスーパースターは数多く存在する。然しファンのみならず時代にまで影響を与えた選手は長嶋以外に存在しないと思う。ファンが喜んでくれるために何を、なすべきか?ファンの為に努力し、結果を出す。どれだけの人たちが長嶋の活躍を我がことのように喜び語り日々の活力としたことだろうか。不世出のプロフェショナル長嶋茂雄。あなたは永久に不滅です2015/04/17
sasha
6
ミスター・プロ野球。長嶋茂雄の現役時代を私は知らない。引退セレモニーのなかで発した「我が巨人軍は永久に不滅です」の言葉だけが、長嶋茂雄引退の象徴として私の中にある。昭和49年10月14日。中日とのダブルヘッダー。それが引退試合であり、1試合目と2試合目のインターバルでグラウンドを1周してファンにお別れの挨拶をしたのが一番の見せ場だったんだな。記者席までをも涙にくれさせた、そんなプロ野球選手はこの人だけだろう。唯一無二の長嶋茂雄。その現役時代を知らないのは、とっても損をしているように感じたわ。あぁ…。2014/10/27